タカタエアバッグ問題　トヨタに115万台のリコール

前回タカタの名前を聞いたのはどこが経営を引き継ぐのかなど、今後のタカタに関する報道でした。しかし、全世界に渡って大きな影響を与えたタカタのエアバッグ問題は決して過去のものではなく、未だに火種としてくすぶり続けています。

トヨタ自動車は、10月26日、乾燥剤が入っていないタカタ製のエアバッグが装備されているカローラなど19車種、計115万9578台に対するリコールを実施する旨を国土交通省に届け出ました。

不具合の状況

助手席側のエアバッグについて、エアバッグを膨らませるインフレーターのガス発生剤が、吸湿防止処理が不適切なために、温度・湿度の変化が繰り返されることによって、インフレーターのガス発生剤が劣化し、エアバッグが膨らむ際にインフレータの容器が破損し、飛散する恐れがあります。

対策の内容

対象となる全ての車両について、

• エアバッグのインフレーター
• エアバッグアッセンブリー

のいずれかを交換します。

もし交換用の部品が不足した場合は、

1. 一時的に助手席側のエアバッグを機能停止させる
2. 助手席のサンバイザー部分に助手席側のエアバッグが作動しない旨の警告を掲示

することになっています。

気になるリコール対象機種は平成12年から平成23年に生産された以下の19車種です。

• カローラ
• カローラ・ランクス
• カローラ・アクシオ
• カローラ・フィールダー
• カローラ・ルミオン
• オーリス
• ノア
• ヴォクシー
• ヴィッツ
• アルファード
• ヴェルファイア
• プロボックス
• サクシード
• ブレイド
• ベルタ
• マークⅡ
• イプサム
• ブレビス
• ガイヤ

お乗りの車が今回のリコール対象車種かどうかは、

トヨタ自動車お客様相談センター　0800-700-7700

にお電話ください。

その際には、お手元に車検証を用意するなど、

• 型式
• 車台番号

が分かるように準備ください。

また、

TOYOTA　リコール等情報対象車両検索

で検索ください。検索される際にも、事前に車検証を用意するか、車台番号が分かるようにしておいてください。

今回のリコールはAUDIやVWも影響を受けています

トヨタと同じ10月26日にAUDIとVWが出されたリコールもタカタのエアバッグに関するものです。

• AUDIは57車種、6万7341 台
• VWは37車種、12万9230 台

依然として大量のリコールが出されることに驚かされます。タカタのエアバッグ問題はいつになったら解決するのでしょうか。万が一の際の安全のために装備されたエアバッグが事故を引き起こすなど、本当に馬鹿げています。

今回トヨタ、AUDI、VWの3ブランドで、計135万6149台にも上るリコールが発表されましたが、問題が発生したタカタ製のエアバッグを製造ロット単位で順次対応していっているため、これだけやっても終わりではありません。交換部品の不足によって全てを一気に対応することが不可能なことは分かりますが、自分の乗っている車に搭載されたエアバッグが安全なものなのかどうかを教えて欲しいと思います。安全なのかどうかよく分からないまま乗り続けていたら、今回のように突然リコールの連絡が来る。ちょっとどうかと思います。

一日も早く全ての人が安心して自動車に乗れるようになることを祈っています。

両社のリコールに関する詳細は、国土交通省のウェブサイトを参照ください。

リコールの届出について（アウディ　アウディ A3 1.4TFSI　他）

リコールの届出について（フォルクスワーゲン　VW ホﾟロ 1.2 / 77kW　他）