トラッキング対策してますか

トラッキング「Tacking」は追跡・追尾という意味の英単語ですが、最近はcookieを使ってWebサイトの利用者の行動を記録・追跡することを思い浮かべるひとが多いかも知れません。でも、今回はそっちではないんです。

怖いプラグのトラッキング現象

コンセントに差したプラグの周りに溜まった埃が湿気ることでプラグの刃の間に電流が流れてしまいます。そこから繰り返し火花が出ることでプラグの絶縁樹脂の表面が炭化すると電気の流れる道（トラック）が出来てしまい、それがもとで発火する現象です。それが原因の火災も多数発生しています。

いいニュースがあります

電気用品安全法の技術基準解釈通達の一部改正により、平成21年9月からメーカーは冷蔵庫のプラグに耐トラッキング性を持たせなければならなくなりました。また、平成26年9月からメーカーは全ての電気製品のプラグに耐トラッキング性を持たせなければならなくなりました。

現在、販売されている冷蔵庫のプラグは耐トラッキング性能が高いものになっていますから、心配のタネが一つ減りました。（でも、プラグは定期的に掃除と点検を行いましょう。）

ちょっと残念な事実

平成26年9月の電気用品安全法の技術基準解釈通達の一部改正によって、全ての電気製品のプラグに耐トラッキング性を持たせなければならなくなったんですが、実は実施に猶予期間が設けられているんです。

冷蔵庫以外の製品に耐トラッキング性能を持つプラグが付けられるのは、

差込みプラグ・マルチタップ・漏電遮断器・ダイレクトプラグイン機器

平成２７年９月１８日から製造されるもの

電気用品に組み込まれる差込みプラグ

平成２８年３月１８日から製造されるもの

となっています。

当面は個別に確認しましょう

期日が来るまでは、購入時にプラグの耐トラッキング性能を確認しましょう。もし未対策プラグの場合は、プラグに埃が付着するのを防止するグッズが数百円で売られていますので、合わせて買うと安心です。

この機会に自宅の家電製品のプラグを確認してみませんか。埃が付いていたら掃除して、万が一プラグの刃の周囲が炭化している場合は取り替え修理を依頼してください。火災の恐れがありますので、修理が終わるまでは使用しないでくださいね。