ウサギの気持ち
2019/06/13
こどもがあかちゃんの時、酷い乳児湿疹になり、かかった皮膚科ではアトピー性皮膚炎になるのを覚悟するように言われました。その時に色々探して使い始めたのがドイツのsebapharma(セバファルマ)社のベビー・セバメド「フェイス&ボディウォッシュ 」。
「健康素肌と同じpH5.5で、皮脂を取りすぎず、やさしく洗い上げられますので、デリケートな皮膚の赤ちゃんにもおすすめです。使いやすい液状タイプ。目にしみにくいので、顔をはじめ全身に使っていただけます。」という宣伝文句通り、とにかく低刺激できっと肌にも優しいのだろうと思えました。これで頭を含む全身を洗っていましたが、そのおかげかどうかは分かりませんが、幸いにも乳児湿疹はおさまり、そしてアトピー性皮膚炎になることもありませんでした。おかげかどうかが不明でも、悪くはなかったはずです。
目にしみにくいので、顔をはじめ全身に使っていただけます。
と書かれていたのも決め手のひとつでした。あかちゃんの顔や頭を洗う時に泡が目に入ることもあるので、できればしみないものにしたいと。
こどもに使う前に人体実験
sebapharma(セバファルマ)社は動物実験を完全撤廃していない会社ですので、「目にしみない」はきっとウサギが頑張ってくれたおかげだろうと感謝しながらも、一抹の不安があり、結局人体実験しました。シャンプーを敢えて目に入れるというのは想像以上に怖かったですが、宣伝通りに痛くはなくて助かりました。(セバメドブランドの製品では動物実験を廃止したそうです。ですが、今安全に安心して製品が使えるのは、過去の動物たちの犠牲のおかげです。)
Animal Testing
We do not carry out and commission any testing on animals for the sebamed products. This is in line with the ban on animal testing that has been applied for cosmetics throughout the EU since a few years ago. Even before this, the sebamed products were not tested on animals.
Cosmetic products must not be harmful to health.
It must therefore be certain that their components are also harmless.
The raw material manufacturers from whom we obtain the components of the sebamed products are legally obliged to provide evidence of the harmlessness of the substances.
For this, legislation continues to require animal testing.
Certain animal protection associations issue seals for such products that only contain components which were tested for harmlessness a longer time ago. This excludes the use of new, ecologically or dermatologically beneficial substances as well as the checking of old safety data with modern, possibly more conclusive, methods. For this reason, in case of sebamed products it cannot be ruled out with certainty that the components have been tested on animals. However, this applies to all available cosmetics unless they eschew newer ingredients.
Even then, in the majority of substances the proof of harmlessness is based on animal testing, even if this was carried out a long time ago.
出典:sebamed.com Homepage>Adviser>Lexicon>Test methods Animal Testing
Animal Testingの実情
安全が確保されたシャンプーを目に入れるだけでもヒーヒー言うのに、ウサギや他の動物への惨い仕打ちには鈍感な自分を反省しました。
EUでは化粧品の動物実験が禁止されていますが、それは完成品の話で、成分については未だに動物実験に頼る部分があるとsebapharma(セバファルマ)社のサイトで説明されています。また、日本では完成品の動物実験が行われているとも言われています。
ひとの安全か、動物の生きる権利か、両方とも大切なことでどちらかを選択するのは難しいことです。自分はともかく、こどもの安全に関わるとすればなおさらです。ですが、消費者が関心を持たなければ、培養細胞や人工皮膚を使って化学物質の毒性を調べたり、コンピュータシミュレーションから毒性を推定するなどの動物実験に代わる方法の開発は進みません。
ウサギの気持ちを思い出して、改めてこの問題に関心を持って行こうと思います。
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