フードテロ
2019/06/13
フードテロと言われると、まずマルハニチロ子会社のアクリフーズで契約社員が農薬マラチオンを混入させた事件を思い出します。それまでテロと言えば遠い世界の話みたいに感じていましたが、あの事件で他人事ではないことを思い知らされました。
あれ以降、多くの企業で徹底した対策がとられました。しかし、その後で発生した数多くの異物混入事件を見ると、食の世界は隙だらけなのだろうと思います。
食の世界は隙だらけ
爆発物を製造するのは知識も材料も必要になりますし、運搬・設置の際に発覚する可能性もあります。ですが、フードテロの場合、農薬などの化学薬品や一般的な細菌はどこでも入手ができて、食品や飲料へ混入する隙はどこにでも存在しています。マルハニチロのような大きな工場は検査が厳しくなり、異物の持ち込みが難しくなっていますが、学校給食や子供会で出される食事などは殆どノーガードです。
自己防衛として、なにが出来るのでしょうか
和歌山毒物カレー事件や名古屋大学の学生によるタリウム混入事件を意識を高めることで防げたかというと難しいと言わざるを得ません。犯罪者は気付かれないように混入させるでしょう。
混入させることを完全に防げないとしても、牽制することはできるかも知れません。全ての食べ物を作る現場ではフードテロが発生する可能性があることを意識して、作る側も食べる側も緊張感を持つことで、犯罪者が実行を起こす隙を与えにくい状況を作ることができるかも知れません。
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