猫派だけじゃなく犬派も要注意「猫ひっかき病」
2019/06/13
猫がひっかきまくるようになる病気ではありません。猫がひっかいたり、咬んだりすることで人間にうつる感染症です。バルトネラ・ヘンセレという細菌が原因です。実は猫だけではなく、犬が咬むことでも感染します。猫には不名誉なことです。
主に猫や犬にひっかかれたり、咬まれたりすることで感染しますが、元々猫や犬の間ではネコノミが媒介しています。なのでネコノミに咬まれることで、人も感染します。
「猫ひっかき病」の症状
潜伏期間:3~10日
猫や犬にひっかかれたり、咬まれた傷が赤く腫れます。水ぶくれや化膿することもあります。その他には、
- 発熱
- リンパ節の腫れ
- 全身倦怠
- 関節痛
- 食欲減退
- 頭痛
などがありますが、傷を受けてから3~10日して発熱とリンパ節の腫れがある場合は感染が濃厚です。
健康なひとなら特に治療をしなくても治ることも多いのですが、治るまでに数週間から数ヶ月、長い場合は2年間程リンパ節が腫れて傷むことがあるそうです。
健康体であれば自然治癒する感染症ですが、免疫が弱っている場合などは重症化する恐れもありますので、猫や犬と接触して傷を負った場合は病院を受診するのが安全です。
感染した猫や犬の見分け方
気になる「感染した猫や犬の見分け方」ですが、残念ながらありません。
どの子が細菌を持っているか全く分からないということは、全ての猫や犬に対して注意しなければならないということになります。
感染を予防する方法
感染を予防するには、
- 猫や犬を驚かせない
- 引っかいたり、咬みつき癖のある子との接触を避ける
- 傷を受けた時は、直ぐに消毒をする(出来れば病院を受診)
- 触った後は、手指の消毒とうがいをする(傷はなくても、汚れた手で目を触って結膜炎や神経網膜炎を起こした例あり)
- キスや一緒に寝るなど、過度なスキンシップは避ける
- 定期的な爪切り
- ノミの駆除
当たり前のことなのですが、当たり前過ぎてできていない部分もあるので僕も改めて注意したいと思っています。この細菌は抗生物質で死にますが、人間の体に入る細胞内に寄生するために抗生物質が効きません。ですから、予防が非常に重要です。
こども達は動物大好きですので、大好きな動物で嫌な思いをしてしまわないように、親から説明をしてあげましょう。感染症の危険があるから触らないのではなく、ルールを守って、動物との関係を良好に保ち、自分の安全は自分で守るようにすることは、良い教育の機会になると思います。
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