細菌インキュベーター スプラウト工場編
2019/06/13
おととい、初めてブロッコリースプラウトを食べました。アルファルファはちょっと生臭くて苦手だったんですが、これは凄く食べやすくて、その上栄養もあるとの事なので、今後のサラダの定番にしようかと思ったんですが、やっぱり気になってしまいます。細菌のこと。もう片時も忘れられない自分。もう嫌いなのか好きなのか、良く分かりません。
スプラウトは高温多湿な環境で育ちます
もやしも含めた様々なスプラウト(芽物野菜)は、種子を効率よく発芽させるために温度が高く保たれ、乾燥させないために湿度も非常に高くなっています。これは植物が好む環境ですが、同時に細菌も好みます。厳しい衛生管理をしていても、わずかな細菌が入り込んだだけで爆発的に増殖する恐れがあります。また、出荷前に殺菌しても、残った細菌が消費されるまでの間に増殖する可能性もあります。
実際に起きたスプラウトによる食中毒事故
- サルモネラ菌に汚染されたカイワレ大根が入ったサラダによる食中毒(宮城県)
- O157大腸菌に汚染されたカイワレ大根よる食中毒(大阪府)
そういえば、一時期カイワレ大根を避けていましたが、すっかり忘れていました。
十分に流水で洗えば除菌できるのでしょうか
僕もブロッコリースプラウトを食べる時に気になって、ザルにあけて流水でかなり洗いました。
ですが、現実は厳しく、流水だけでは細菌はほとんど落ちないみたいです。実験では数%減る程度とか。
きゅうりのように野菜用洗剤で洗えたらいいのですが、細かいので洗剤が残りそうでそれもままならず。
細いのでブランチングをすれば瞬間でおひたしの出来上がりです。
こうなると万事休す。我慢して食べるか、食べるのを止めるか。どちらかです。
メーカーは衛生管理を頑張っています
消費者が想像もできない苦労があると思います。衛生管理のお陰で殆どのスプラウトには食中毒を起こす細菌感染はないでしょう。
ですが、殆どなので中には汚染されたものがあるかも知れません。そのリスクは常に意識しておく必要がある食品だと思います。
なので、スプラウトは
- 大量に食べない(摂取する菌数を抑える)
- 高齢者・幼児は摂取を極力避ける
- 体調不良の時、病気などで免疫が落ちている時には摂取を避ける
などの配慮が必要です。
健康のための食品ですので、それで食中毒を起こさないように、メーカーだけではなく、消費者側も少しの努力が必要です。
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