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交通戦争終結も、家庭内戦争勃発

      2019/06/13

「交通戦争」という言葉も久しく聞かなくなりました。これは、昭和30年代以降交通事故死者数が、日清戦争での日本の戦死者(2年間で1万7282人)を上回る勢いで増加したことから「戦争」に準えて付けられた名称です。1970年に過去最多の1万6765人となりましたが、現在では約4000人まで減少しています。

家庭内の不慮の事故死者数が交通事故死者数を上回る

2010年の交通事故死者数は7222人であることに対して、家庭内の不慮の事故で亡くなった方の人数は 1万4249人(厚生労働省大臣官房統計情報部公表の『人口動態統計』より)。交通事故死者数が過去最多だった1970年に迫る勢いで、これはもう「家庭内戦争」と呼ぶべき事態です。

3大要因は「不慮の溺死・溺水」「その他の不慮の窒息」「転倒・転落」

言われてみると、どれも分かる気がします。幼児や高齢者がいる家庭では注意している項目です。これらの内訳は、

  1. 不慮の溺死・溺水   4340人 (構成比30.5%)
  2. その他の不慮の窒息  4143人 (構成比29.1%)
  3. 転倒・転落      2656人 (構成比18.6%)

となり、いかに多いかが分かります。また、それぞれにおける65歳以上の方が占める割合は、

  1. 不慮の溺死・溺水   3861人(89.0%)
  2. その他の不慮の窒息  3497人 (84.4%)
  3. 転倒・転落      2112人 (79.5%)

2010年の交通事故死者数7222人に対して65歳以上の方が占める割合は

3774人 (52.3%)

ですから、家庭内がかつての戦場よりも高齢者にとって危険な場所になっている現状があります。

家庭内は無法地帯

交通事故は関連する法律があり、取り締まる警察がいてくれます。道路、標識、信号、ガードレールも必要な検討とメンテナンスがされています。

でも、家庭内はほとんど無法地帯です。命を守るには自衛しかありません。こどもが帰宅すると親はほっとするものですが、実は外よりも危険な場所に帰ってきてしまったのかも知れません。

無法地帯ではあっても、それがゆえの良さもあります。道路について「ここに歩道があったら」とか「ここに信号が欲しい」とか思うことがあっても、その思いが全て実現するわけではありません。ですが、家庭内については全権がそこの家族に委ねられています。ユートピアにするか、地獄の戦場にするかは私達次第なんです。

お金をかえず、簡単にできることがたくさんあります

階段や浴室を改修するのには高額の費用がかかります。でも、費用をかけず、簡単にリスクを減らす方法がたくさんあります。その具体的な方法はこれからこのブログで紹介いきますが、まず最初に

家庭内の不慮の事故で亡くなる方は年間1万4249人(2010年)

ということを知って、そんな目で家庭内を見直してもらえたらと思います。

 - 一戸建て, 健康, 屋内, 生活, 育児, 自宅, 集合住宅

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