応急処置　こどもの髪にシラミがいた

応急処置　その1

先ずは親が落ち着いて、こどもの心のケアをしましょう。

シラミがいても命に関わることは全くありません。わが家も発見した時には動揺しましたが、次に見付けた時は全く動揺しないと思います。ただ「面倒くせー」って思うだけです。だから安心してくださいね。

こどもは頭が痒いのを我慢していたと思います。そこへシラミがいたとなると精神的にも辛くなってしまいます。シラミは蚊と同じで誰が悪い訳でもありません。こどもにそのことを説明して、心のケアをしてあげてください。

応急処置　その2

しっかりシャンプー＆蒸らすことで、シラミを水攻めします

恐らくこれを読んでいる今は夜だと思います。シラミ駆除には専用のシャンプーと専用の梳き櫛（すきぐし）が必要ですが、それは明日でも構いません。

入浴する時、こどもの頭は親がシャンプーしてあげてください。普段より少しシャンプーを大目につけて、しっかり泡立てたら、シャワーキャップかタオルを巻いて20分ほど蒸らしてください。20分経ったら一度流して、もう一度多めにシャンプーをつけて、しっかり泡立てて、シャワーキャップかタオルを巻いて20分ほど蒸らしてください。（時間がない時や冬場は一度でもOK）

シャンプーを洗い流す時に、プラスチック製の細かい櫛を使って、髪をといてください。柘植（つげ）の櫛しかない場合は、もったいないので、プラスチック製のブラシで代用してください。

この作業で結構な数のシラミの成虫が落ちるはずです。

応急処置　その3

家族同士で頭をくっつけないようにして過ごしてください。寝る時には特に注意しましょう。

シラミは、頭から床や布団に落ちた成虫が、別のひとの頭まで移動して寄生することができない弱い寄生虫です。ですから、直接頭を付けたり、タオルの貸し借りや帽子の貸し借りなどでしか移動できません。ですから、夜の今から大掃除したり、防虫する必要はありません。こどもと頭同士を付けたり、こどもが頭を付けた場所に自分の頭を付けたりはしないでください。他のこどもがそれをしないようにも気を付けてあげてください。

シラミの卵も気になると思いますが、卵は髪から外れた時点で孵化できなくなってしまいます。髪から外れると損傷することと肌に近い場所でないと孵化するのに必要な温度を保てません。ですから、布団や床に落ちた卵も明日普通に掃除すれば大丈夫です。

応急処置　その4

親の頭にもシラミがいないか、念のため確認しておきましょう。親の頭に移ることは少ないですが、万が一成虫や卵を発見した場合は、こどもと同じようにシャンプー＆蒸らしで水攻めしてください。

明日からは入浴と入浴上りに地味な作業が待っていますので、今夜は良く眠ってくださいね。

明日からの作業は過去記事「わが子の頭にアタマジラミ」を読んでください。シャンプーや梳き櫛のことを始め、全てのことが書いてありますので、安心してください。

おやすみなさい。

追伸：勢い余ってこどもの頭を丸坊主にしたという話も聞きますが、こどもが嫌がっている場合は止めてあげてください。必ず駆除できますから。

ただ、数ミリの長さに刈ってしまうと駆除の手間は省けます。普段から定期的に丸坊主にしている場合はいい刈り時です。