書き損じハガキの回収指示が学校から来ました。
2019/06/12
書き損じハガキを回収してPTAの資金に充てるそうです。
こどもが一枚のプリントを持ち帰ってきました。
それによると、書き損じハガキを回収するので、こどもに持たせてくれとのこと。
目的としては、
- PTA活動の活性化を図る資金にする
- 物のリサイクルについて親子で話し合う機会にする
- 都道府県ブロックPTA研究大会の地区大会の運用資金にする
と書かれています。
バザーではほぼ強制的に物資を供出させられ、地域に配る季節飾りを作ると言っては強制労働させられ、ベルマークやアルミ缶を回収させられ、挙句の果てには書き損じハガキまで出させるとは、ちょっとやり過ぎではないかと個人的に思います。(ボランティアは好きですが、命令されるのは嫌いです。)
アルミ缶やベルマーク回収、PETボトルの回収までは、こども達にリサイクルを考える機会を学ばせる機会になるので悪くはない(でも良くはない)のですが、書き損じのハガキの回収はちょっと話が違います。こどもと親が
- PTAとは何か
- PTAは本当に必要か
を考える機会になるかも知れませんが、これは度が過ぎています。
書き損じのハガキは各家庭で郵便局へ持参して、切手やハガキに交換してもらうと思います。それを回収して、PTAの資金に充てるとなるともう会費の徴収と同じです。
しかも、今回の場合は、
- 書き損じハガキを株式会社オックスフォードインターナショナルに送り、そこで処理
- 上がった収益の半分を都道府県PTA連絡協議会事務局が取り
- 残りの半分を市などの郡市PTA連絡協議会事務局が受け取る
学校のPTAには何も入りません。上納金のための活動です。
で気になってプリントをもう一度見直すと、普段学校から持ち帰ってくる学校のPTAの会長からではなく、都道府県のPTA連絡協議会の会長が出したものでした。普段は何の連絡もなく、金が欲しい時だけ連絡してくるなんて、「放蕩息子」みたいです。
書き損じハガキをの換金を株式会社オックスフォードインターナショナルに委託
プリントには、書き損じハガキの換金を株式会社オックスフォードインターナショナルに委託して、その収益金を都道府県と郡市のPTA連絡協議会で折半すると書かれています。
書き損じハガキは、郵便局で切手やハガキに交換してもらえます。間違って封筒に貼ってしまった切手なんかも同じです。
交換してもらった切手を通信用に使うこともできますし、金券ショップで換金することも可能です。
それを株式会社オックスフォードインターナショナルが換金するとなっていますが、どんな方法で換金するのか気になります。
書き損じたハガキは、1枚当たり5円の手数料で新しい切手かハガキに交換してもらえます。これは各家庭でもやっていることだとも思います。
それをどの位のレートで換金してくれるというのでしょうか。5円以上の手数料を取るのであれば、PTA連絡協議会がこの会社に利益供与をしているのと同じですし、5円よりも少ない手数料で換金するのであれば、PTA連絡協議会へ便宜を図って何かしようと考えているのかも知れません。
いずれにしても、なぜPTA連絡協議会が株式会社オックスフォードインターナショナルという会社に書き損じハガキの換金処理を委託しているのか、気になりますし、不安にも感じます。
そして、書き損じハガキに書かれた個人情報の扱いがどのようになっているかについても不安が残ります。
書き損じハガキ回収時の個人情報は守られるのでしょうか?
個人情報保護方針の提示はありません。個人情報の収集を目的としていないためだと思いますが、書き損じハガキには先方の住所氏名が書かれたり、自分の住所氏名が書かれていることが多いため、どのような処理をするのかが気になります。
気になる個人情報の取り扱いについては、愛知県小中学校 PTA 連絡協議会のウェブサイトに
株式会社オックスフォードインターナショナル内で5年間保管され適正に処理されますので、個人情報流出漏洩の心配はありません。
と書かれています。処理方法については明らかにしていない都道府県PTA連絡協議会事務局が殆どかも知れません。
- なぜ5年間保管するのか
- 適正な処理方法とは何なのか
気になります。
全てが株式会社オックスフォードインターナショナルで処理される訳ではないと思いますので、回収された書き損じハガキがどのように管理・処理されているのかについては気になります。
社団法人日本PTA全国協議会は株式会社オックスフォードインターナショナルの主要顧客
社団法人日本PTA全国協議会は、株式会社オックスフォードインターナショナルの主要顧客の一つで、元々プロモーションなどの取引があるので、そこにハガキの換金を依頼したということなのでしょう。
社団法人日本PTA全国協議会の周りには色々な利権があって、様々な企業が関わっています。今回の株式会社オックスフォードインターナショナルもその一つなのでしょう。
どちらが持ちかけたことかは分かりませんが、こども達に恥じる行為がないように、クリーンに、適切に処理をして頂きたいと思います。
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