あんしん あんぜん はりねずみ

毎日を安心して安全に過ごしたい。そんな想いに役立つ情報をお届けします。

*

シミの冤罪「それでもわたしは開けてない」

      2019/06/13

本棚から本を取り出すと時々銀色の小さな虫が走り回ることがあります。あれがシミです。漢字では「紙魚」と書き、IMEでも変換されますが、余り知られていません。銀色でくねくね動くので、英語では「silverfish」と呼ばれています。

シミの生態

屋外にも屋内にもいます。屋内では紙や乾物を食べるので軽い食害があります。病気を媒介するという報告はありませんので、害は軽微な食害程度ですが、見た目の気持ち悪さで、初めて見たひとはかなりショックを受けます。

漢字では紙魚と書き、実際に紙も食べます。そのことから、古い書籍や古文書に穴を開ける犯人がシミだと思われがちですが、真犯人は「シバンムシ(death-watch beetle)」という甲虫の幼虫です。シミは見た目通り力がないので、紙や乾物の表面を舐めるように食べます。紙がハゲたみたいになっているのがシミの仕業です。食害自体は非常に軽微なんですが、この「舐めるように」が余計に気持ち悪さを高めてしまいます。哀れなシミ。

ひとへの害

ほんのわずかな食害があるだけで、ほとんど不快害虫です。ですが、気付かないひとも多いので、不快害虫の中でも特に影の薄い虫です。僕の奥さんも結婚して僕が見せるまでは存在を知りませんでした。「あんたのお陰で知らないでいいことを色々知ってしまった」と良く言われます。

でも、もし枕元で逃げていくシミを目にしたらシラミがいたんじゃないかって思ってしまうかも知れません。こどもにも教えておこうと思っているんですが、引っ越し後に全く見なくなってしまい、見せる機会がありません。見たい時にいない、シミらしいです。

生きた化石的存在

昆虫と言えば、体が3つに分かれて、脚は6本、そして羽があると小学校で習いますが、シミには羽がありません。非常に原始的な昆虫だと言われています。

見た目がちょっと気持ち悪いだけで、大した害もありませんので、今度見付けた時にはティッシュでつかんでゴミ箱に捨てないで、ちょっと観察してみませんか?

 - 健康, 生活, 育児

  関連記事

こどもを守れ
私学にはいじめや教諭の横暴への監督機関がありません

私学は監督機関が介入しない治外法権団体 学校はこどもが色々なことを学ぶ大切な場所 …

台風15号の卵
台風14号の東南東で台風15号が発生直前

台風14号は北上しないようなので少し安心しましたが、それもつかの間、どうらや間も …

カンジダ
新型カンジダが世界的な脅威に Candida auris

Candida auris(カンジダ・オーリス)。耳慣れない名称ですが、これから …

日除け
運転席横のウィンドウに日除けは付けられません

自動車運転中の日焼け、気にされる方が多いですね。わが家の車のウィンドウはUVカッ …

レインブーツ
女性の水虫 レインブーツが「犯人」かも

水虫というと男性の問題というイメージがありますが、最近は女性で水虫に悩まれている …

ハミガキ
歩きハミガキは歩きスマホよりも危険です

歩きスマホは他人に迷惑をかける危険性がありますが、歩きハミガキはこども自身が命を …

高温注意
熱中症 気温35℃以上で運動は原則禁止

台風12号の影響で、今日も全国各地で35℃を超えると予報されています。気温35℃ …

愛
死んでしまいたいほど辛くて、自殺を考えている君へ

新年に入ってこども達の自殺のニュースが続いています。愛知県、三重県、そして大阪府 …

歯科治療
歯科医院選びのジレンマ

怖くてずっと歯医者に行けなかった僕ですが、現在治療中です。 「行ってみたら案外怖 …

MRI
MRI検査で使う造影剤の副作用

こどもが病院でMRI検査を受けました。より正確な診断をしたいということで、造影剤 …