肌の弱い方はリストバンド型の脈拍計にご注意ください
2019/06/12
Apple Watchを筆頭に、様々なウェアラブル端末が売られています。老舗時計ブランドのタグホイヤーからもコネクテッドが発売され、今後の盛り上がりが楽しみです。腕時計に電卓が付いたり、腕時計にテレビが付いたりしながらも、今ひとつ市民権を得ないままに消えていった(電卓は細々と残りました)のを見送った世代としては、感慨深いものがあります。
リストバンド型の脈拍計でチェストベルトから解放
ウェアラブル端末の幾つかやリストバンド型の活動量計には、脈拍計が搭載されているものもあります。
今まで何度か心拍トレーニングをしようと思ったことがありましたが、チェストベルトが煩わしそうで、購入に至りませんでした。別売りのチェストベルトを買うと結構な額にもなりますし。
それがチェストベルト無しで心拍数がモニタリングできて、しかも他にも様々な機能がてんこ盛りで、ほんと夢のようなガジェットです。
まだ防水機能が少し心もとないですが、それがもう少し進化したら是非買いたいです。というか、買います!
光電式脈波センサでちょっと気になること
リストバンド型脈拍計は、緑色LEDを使った光学式脈拍センサが使用されています。
緑色LEDが発する近赤外線を皮膚に向けて照射すると、多くは体内で反射して戻ってきますが、ヘモグロビンはその波長を吸収してしまいます。脈動によって反射してくる光線の量が変化をするのですが、その変化から脈拍数を計測するのが、光学式脈拍計です。チェストベルトのように胸を締め付ける圧迫感から開放されて、手軽に脈拍計測ができる優れものですが、
- 冬場のマラソンなどで、冷えで手首表面の血流が少なくなるとエラーが出る場合がある
- 激しく手を動かすとセンサがずれるしまい読み取りができない場合がある
というマイナーなデメリットはあります。
そんな優れものの光学式脈拍センサですが、緑色LEDを使って近赤外線を照射していることが気になります。
「赤外線」と言えばぽかぽか暖かいイメージがありますが、実は近赤外線はちょっと厄介です。(過去記事「紫外線に加えて近赤外線も有害につき要注意」も読んでみてくださいね。)
紫外線の中でもUVAはUVBより波長が長いため皮膚のより深いところに到達してしまい、弾性繊維と筋肉を破壊することによって強い老化現象を引き起こしたり、皮膚がんの原因になったりします。
その深くまで届くと言われているUVAよりも、近紫外線は更に深いところにまで到達して、弾性繊維と筋肉を破壊してしまいます。
昔はサングラスに「紫外線カット」と書かれていましたが、最近では「近赤外線カット」の表記もされていているように、近赤外線の有害性は少しずつ認知されてきています。
その近赤外線を常時手首の皮膚に照射する光学式脈拍センサはちょっと気になります。
amazonで取り扱いがあるガーミンのリストバンド型活動量計にも光学式脈拍センサーがついています。
これを使用されている方が、手首に軽い炎症を起こしているとのコメントを残されています。この方がセンサー周りのシールラバーにかぶれたのか、それとも近赤外線を常時照射されたことによる炎症なのかは不明ですが、肌の弱い方は注意した方がいいと思います。
追記(2015/11/07)
私の場合、やっぱり写真のようにラバーライトシールの部分が赤くかゆくなります。治っても再現性があります。リストバンドの部分はかゆくなりません。シリコン製のライトシールが別売されたらうれしいなあ。
出典:amazon 投稿者 BusterFeeder 投稿日 2015/9/4の投稿
この先、光学式脈拍計を搭載したリストバンド型の活動量計やウェアラブル端末が増えていきますので、炎症に関する情報も集積されていくと思います。
肌が弱く、人柱になるのが不安だと感じられている方は、購入はもう少し待って、近赤外線を使った脈拍センサがどの程度の害があるのか、それとも全く害がないのかがはっきりしてから購入された方がいいかも知れません。
防水性の問題が解決したら買うつもりでいますが、ほんの少しだけこの点は引っかかっています。(肌は弱くないですけど)
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