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うつ病が超音波で緩和される可能性

      2019/06/12

多くの神経症状 (頭痛、脳梗塞、パーキンソン症候群、ジストニア、耳鳴りなど) や精神医学的な症状 (うつ病、幻聴など) に、強い磁気を使った経頭蓋磁気刺激法(TMS)に治療効果があることが分かっていますが、磁気ではなく超音波を使った新たな治療法が神奈川県、大阪府、愛知県などにある数カ所の病院で始まっています。

その新しい治療方法には、イスラエルのメーカーが開発した機器を使用しています。

MRI(磁気共鳴画像装置)を使用して脳内の状態を確認しながら、神経症状(主に振戦)を引き起こしている脳の特定の組織を超音波で刺激することで症状を緩和します。

薬物療法に比べ、副作用が少なく、入院期間も短くて済み、5割以上の患者で症状が改善すると言われています。

また、2013年7月23日にWIREDで紹介された記事では、メガヘルツ級の超音波を頭部に当てることで気分が改善されることが分かり、新しいうつ病の治療に繋がる可能性があることが紹介されています。

超音波を脳にあてて気分を操作

超音波を脳の特定部位にあてることで「気分が軽く、意欲的に」なるという研究が発表された。薬物によらない診療につながる可能性がある。

(中略)

ハメロフ博士らは2MHzの超音波を30秒間あてる場合が、患者の気分がプラスに変化する可能性が最も高くなると結論した。

出典:WIRED 「超音波を脳にあてて気分を操作」

ただ、記事内で「研究者らは現在、ハードウェア企業のNeurotrek社と協力して、脳の特定の部位を超音波で狙うことができる機器を開発している」と紹介されていましたが、Neurotrek社は現在Thync Global社と名前が変わり、この春に新製品の販売を開始することになっていますが、新製品では超音波ではなく、パルス電流による刺激を用いています。

超音波とは違いますが、こちらも期待できそうです。価格は300USドル位。

超音波を聴くだけでもうつ病改善に効く可能性があります

超音波を頭に当てる療法は、研究者がハードウェア会社と治療機器を共同開発していたはずが、Neurotrek社がThync Global社となってパルス電流による刺激を用いた治療機器を開発している位ですので、余り進展がなさそうです。

パルス電流を用いたShyncも300USドル程度の価格で、おでこに貼るだけと非常にお手軽ですので、期待しています。

ただ、超音波がうつ病の症状を緩和してくれる可能性も無くなった訳ではないと思っています。

昔から、金属や人間の声の高い周波数が精神に作用すると考えられ、利用されてきました。

  • 銅鑼
  • パイプオルガン
  • おりん
  • お経
  • 声明
  • ホーミー

また、オーケストラなどの音楽にも人を癒やす力があると言われます。

そして、イルカセラピー(正式にはドルフィン・アシステッド・セラピー:Dolphin Assisted Therapy)。

これらに共通するのが高周波・超音波。

一部は宗教に関係していたり、シンギングボウルを使ったヒーリングにはオカルティックなイメージもあって、信憑性に疑問を持たれる方も少なくないと思います。

ですが、長い年月に渡って宗教儀式に用いられてきた背景には理由があるはずですので、体験せずに否定するのはもったいないと思います。

イルカセラピー(正式にはドルフィン・アシステッド・セラピー:Dolphin Assisted Therapy)は体験できる場所が限られる上に、かなりの費用もかかります(宿泊・移動含む)が、それ以外のものは簡単に試すことが出来るものですので、うつ病で苦しい時、増えていく薬に不安を感じる場合は併行して試してみることは価値があると思います。

シンギングボウルは仏壇にあるおりんで代用可能です

クリスタルのシンギングボウルを買おうとするとかなりの価格ですが、金属製のボウルであれば比較的安く購入することが可能です。

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超音波と言えば水晶。水晶と言えばクリスタルということだと思いますが、最初からこだわる必要はないと思います。

実は、金属製のシンギングボウルであれば同じものが自宅にあったりします。それが「おりん」。

シンギングボウルのルーツはチベットのラマ教の高僧が神に捧げる儀式に使う仏具がルーツです。そして、それは日本の「おりん」のルーツでもあります。

ですから、おりんをシンギングボウルとして利用するのはごく自然なことです。このおりんの外側をりん棒(チーンと叩く棒)で優しくなぜ回すと非常に高い音が出ます。

今流行のハイレゾがうつ病の症状緩和に効く可能性

CDは20kHzを超える高音がカットされていますが、ハイレゾではかなりの高音を再生することが可能になります。

生のオーケストラなどと比較することができないほど多くを失ってはいますが、ハイレゾはCDと比較すれば幅広い音域をカバーしていますので、聴くことがうつ病の症状緩和に役立つ可能性があります。

ご注意ください!

ハイレゾを聴く時には、使用するスピーカー、イヤホン、ヘッドホンの性能にご注意ください。せっかくCDからハイレゾに変えても、イヤホンやヘッドホンが再生できないようでは意味がありません。必ず「再生周波数帯域」を確認してくださいね。

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再生周波数帯域:4Hz-40,000Hz(デジタル接続時)、4Hz-100,000Hz(アナログ接続時)

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再生周波数帯域:20Hz~100000Hz

手頃にハイレゾの高音を体験するには、スピーカーが安くてオススメです。

楽器の演奏やホーミーにも効果の可能性

管楽器を始めてみたり、ホーミーを練習してみることも、直接高周波・超音波が頭に届くため、効果が高い可能性があります。

僕がうつ病をやった時は、シンギングボウル(おりん代用)とホーミーをしていました。おかげで今もホーミーはできます。

管楽器は苦手なのでやりませんでしたが、管楽器もホーミーも深呼吸をしますし、腹筋も使いますので、うつ病だけではなく、体全体の調子を整える効果も期待できます。

うつ病は心の問題ではなく、脳の不調です

昔、うつ病は「心の風邪」と言われましたが、実際には「脳の風邪」というか「脳の不調」です。

脳の中で神経伝達物質のやり取りに問題が起きていて、それが「うつ」という状態になって表れているだけで、心の持ちようには関係がなく、あなたに何の責任もありません。

うつ病の治療や症状の緩和には様々な薬も開発されて、中には少ない副作用で効果が見込める薬も出てきていますが、薬の効きが悪い人や既往症や妊娠などで薬を飲めない人もいますので、万能ではありません。

そんな中、高周波や超音波が持つ可能性には大いに期待しています。

「超音波を使ってがん細胞を破壊する」というと信じる人が多いのに、「超音波を聴かせてうつ病の症状を改善する」というとオカルティックな感じがして、信じられない人もいるかも知れません。

脳は筋肉や関節のように温めることも揉むこともできません。届く薬も限定されています。ですが、筋肉痛や関節痛に温熱療法があるのと同じように、脳には脳特有の治療法があっても全くおかしくありません。それが高周波・超音波である可能性があります。

うつ病の症状緩和に効くと言われるサプリメントも数多くありますが、サプリメントと言えども副作用もゼロとは限りません。管楽器を始めてみたり、ホーミーに挑戦したり、おりんでシンギングボウルを試してみたりすることは副作用はゼロですし、費用もそれほど(管楽器の代金だけ)かかりません。

少しでも興味がある方は是非一度試してみてください。

因みに僕がうつ病をやった時には、可能なものを同時に試してしまったため、何が良くて抜け出せたのか分かりません。

  • 心療内科での投薬治療
  • 心理カウンセラーによるカウンセリング
  • 認知行動療法
  • サプリメント(セントジョーンズワートなど)
  • シンギングボウル
  • ヒーリング音楽
  • アロマ
  • ホーミー
  • 猫との同居生活
  • マッサージ

でも、高い音は人種・文化を超えて世界中で昔から癒やしに利用(主に宗教儀式で)されていますので、きっと効果はあるのだと思います。

投薬治療を受けている方は自分の判断で止めてしまうことはせずに、投薬治療と併行して試すようにしてください。

 - 健康

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