航行注意　苫小牧沖でクジラ漂流中

苫小牧沖25キロの海上でクジラの死骸が漂流中

苫小牧沖25キロの海上で、体長約10メートル、幅約4メートルのクジラの死骸が漂流しているのが、23日に付近を航行中だった貨物船が発見し、連絡を受けた苫小牧海上保安署が死骸を確認し、警戒を呼び掛けています。

クジラは腐敗によってパンパンに膨らんでいて、船で曳航すると爆発（※クジラの死骸は爆発することがあります）する危険性があるために、回収して陸上で処理することを断念しました。

海流によって現在位置から北に流される可能性が高いと見て、苫小牧海上保安署は航行警報を出して、付近を航行する船に警戒を呼び掛けています。

海上保安庁海洋情報部による船舶交通安全情報

実は小型1級船舶免許を持っているんです（※でも、かれこれ10年以上失効中）が、このサイトは知りませんでした。

免許取った時にはまだインターネットが今ほど普及していなかったからでしょうね。きっと今は教習で習うはず（？）

サイトはこんな感じです。

情報ページはすごくあっさりです。

地域航行警報

漂流物、 一管区地域航行警報　番号７４　６月２３日　１７４５発表、

北海道南岸、苫小牧港南方
６月２３日１５５３
北緯４２度２４．１分　東経１４１度３４．９分に
鯨の死骸（長さ約１０メートル）が漂流しています。

一管区地域航行警報　番号７２削除。

出典：海上保安庁海洋情報部　船舶交通安全情報　一管区航行警報「0074 漂流物等関係 北海道南岸、苫小牧港南方、鯨漂流」

ですが、ビジュアルページにはマップもあります。

クジラは地図上の丸いドットのところを北に向かって漂流しています。

陸に近づいていますので、特に注意が必要です。

因みにその下にある四角で囲われた部分は、避難訓練が実施される海域です。

[NAVTEX航行警報]
苫小牧港南、救難訓練（６月分）
番号：16-1103 　　　発表日時：2016年05月27日 13時
苫小牧港南、
航空機による救難訓練、６月１日−３日、６日−１０日、
１３日−１７日、２０日−２４日、２７日−３０日毎日
０８００−２１００、４１−５０−０９Ｎ
４２−２０−０９Ｎ　１４１−１９−４６Ｅ
１４１−５９−４６Ｅの各線で囲まれる海面。

出典：海上保安庁海洋情報部　船舶交通安全情報　一管区航行警報

付近を航行される船は十分に注意してください。

海岸に打ち上げられる前に自然破裂して沈むことを祈っています。

クジラの死骸は漂着しました

潮の流れは速いようで、今日漂流していたクジラは白老港付近に漂着しました。

地域航行警報

漂着
一管区地域航行警報　番号７５　６月２５日１３３０発表

北海道南岸、白老港
苫小牧港南方で漂流していた鯨の死骸は漂着しました。
一管区地域航行警報　番号７４削除

出典：海上保安庁海洋情報部　船舶交通安全情報　一管区航行警報「0075 漂流物等関係 北海道南岸、漂着」

漂流する障害物は無くなりましたが、異臭が酷く、爆発の危険性があるクジラの死骸は処理も簡単ではありません。

無事に処理が終わることを祈っています。