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名古屋城の外堀でアリゲーターガーが成長中

      2019/06/12

7年間捕獲されずに体長1.3メートルに

名古屋城の外堀でアリゲーターガーが確認されたのは7年前。

現在は5匹が確認されています。

名古屋市が毎年実施している捕獲作戦をすり抜け、成長を続け、体長1.3メートルの個体もいるそうです。

最大で3メートルに達する大型の肉食魚なため、外堀に生息する在来魚への影響が懸念されています。

「アリゲーターガー」でググってみると問題の深刻さが伺い知れます

ググッて見ると、

  • 横浜市の鶴見川
  • 大阪府の寝屋川
  • 埼玉県の荒川
  • 兵庫県尼崎市の藻川
  • 大阪府富田林市のため池
  • 熊本県八代市の水無瀬川
  • 熊本県八代市の新川
  • 山口県岩国市の吉香公園の池
  • 神戸市須磨区の堂谷池
  • 兵庫県芦屋市の仲ノ池
  • 滋賀県の琵琶湖

などで捕獲されています。

遅れてしまった特定外来種指定

アリゲーターガーは外来魚の中では歴史の浅い魚で、昔は非常に珍しい魚でもありました。

それが大量に輸入・販売されるようになり、飼育数が一気に増えましたが、それにともなって河川・池・湖などで発見されるケースも出てきました。

アリゲーターガーは最大で3メートルにもなる巨大魚。

後先を考えずに飼育を始め、大きく育った時に扱いに困って飼育放棄してしまうパターンは、他の外来生物によく見られます。

  • ワニガメ
  • カミツキガメ
  • ミシシッピアカミミガメ

など。

現在も多くのアリゲーターガーが飼育されていると思いますが、日々成長しています。

この先も飼育放棄が続く可能性と既に問題になっている在来種への被害の大きさから、環境省は

  • 2016年3月14日 アリゲーターガーを含むガー科魚類を特定外来種に指定することを発表
  • 飼育者の多いことから周知に約2年の猶予期間を設定
  • 2018年4月から規制対象

2018年4月に向けての駆け込み飼育放棄が心配されます。

アリゲーターガーには罪はありません

カテゴリーで「危険生物」に分類しましたが、アリゲーターガー自体が危険な訳ではなく、心ない人間によって「危険」な存在にされてしまっているだけです。

既に放されてしまっているアリゲーターガーも、現在は水槽で飼育されているアリゲーターガーも、できれば殺処分はせずに寿命を全うして欲しいと願っています。

とは言え、最大で3メートルにもなる北米最大の淡水魚、世界でも最大級の淡水魚を一般の家庭で飼育を続けることは難しく、水槽に入りきらなくなってしまった場合は、

  • 河川・池・湖に放す(※しないでください)
  • 殺処分をする

しかない現実もあります。

ただ、希望の光もあります。

飼育困難ペット引き取り 上天草・水族館「シードーナツ」無料で /熊本

上天草市松島町の海中水族館「シードーナツ」(田辺緑社長)がペットとして飼育できなくなった外来種の魚を無料で引き取り、展示している。これまでに体長約3メートルに達する世界最大級の淡水魚「ピラルクー」など約10種類、20匹程度を受け入れている。国内では外来種が増え、在来種の生息を脅かす恐れが指摘されており、同館は「むやみに捨てず、相談してほしい」と話している。

シードーナツではここ数年、外来種の魚を引き取ってほしいと相談を受けるケースが急増しており「生態系や飼育のエチケットを学ぶ契機にできれば」と、昨年末から本格的に受け入れを始めた。館内に予備の水槽を置いて魚の種類ごとに展示している。

これまでに持ち込まれたのは、ピラルクーのほか、南米産の大型ナマズ「レッドテールキャット」、古代魚「エンドリケリー」、鋭い歯が特徴で熊本市の江津湖で釣り上げられた「アリゲーターガー」などで「大きくなりすぎて飼えない」などの理由で持ち込まれるケースが多いという。

ペットを持ち込む人には同館の担当者が最後まで責任を持つことや、むやみに捨てないよう注意している。同館の林郁子飼育管理課長(28)は「県内では、ダム湖で外来種が見つかるケースが多く、在来種の生息に影響が出る恐れがある。行政とも協力し、生態系を考える機会を増やしたい」と話している。同水族館の入館料は大人1300円、中高生800円。同館=0969(56)2570。

出典:西日本新聞 2011年02月18日

かなり前の記事なので、現在も受け入れて頂けるかは分かりませんが、尋ねる価値はあると思います。

また、日本各地に淡水魚の展示にも力を入れる水族館があります。

個人では大型に育って手に負えなくなってしまった個体が、展示用としては迫力ある目玉魚になる可能性もあります。

受け入れについては不明ですが、殺処分しかない状態になってしまった時は、各水族館にお尋ねされることをお勧めします。

日本の在来種も、そしてアリゲーターガーにも、犠牲が減りますように。

 - ペット, 危険生物, 安全, 生活, 育児

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