あんしん あんぜん はりねずみ

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部屋の中にクモがいたらどうしますか

      2019/06/13

見た瞬間に叩き潰してしまう方もいるかも知れませんが、クモこそ益虫の中の益虫です。地獄に落ちた時の保険よりも、現世でクモに助けてもらえるように、そっと踏まれない場所に移してあげませんか?

こどもがクモに咬まれたら困る

(積極的には)咬みません。

日本にいるクモで積極的にひとを襲うようなクモはいません。誤って掴んだりすると咬む場合がありますが、大きな問題になるような毒もありません。

タランチュラ並みに大きなアシダカグモ(こどもの手のひらよりも大きい)が目の前に突然現れたら叫ばない女子はいないのではないかと思いますが、そのアシダカグモでもひとが害を受ける毒は持っていません。ただ、エサを捕まえるための牙があるので、嫌がるのを無理に押さえつけたりすると咬まれることはあります。それは正当防衛ですので、クモを責めてはダメです。アシダカグモがあんなに大きなのは大きなゴキブリでも捕まえるためです。確かに大きいので気持ちが悪いかも知れませんが、アシダカグモを駆除すれば、見た目だけではなく不衛生でもあるゴキブリは今以上に闊歩することになりますが、それでもいいですか?アシダカグモはひとを見たら直ぐに逃げると思いますが、万が一踏みそうな場所にいた時は、そっと踏まれない場所に誘導してあげてください。

クモの巣が邪魔

確かに邪魔ですね。でも、そのクモの巣で蚊、ハエ、蛾を捕まえ、時にはカメムシまでも捕食してくれます。虫がいっぱいついて見栄えが悪くなったら、クモの巣だけ取って、また新しいクモの巣をつくってもらいましょう。

じゃぁ、全てのクモが安全なの?

残念ながら全てではないです。

外来種のゴケグモ2種類には注意が必要です。

  • セアカゴケグモ
  • ハイイロゴケグモ

この先、他の種類の毒グモが上陸するかも知れません。見慣れないクモは一旦身柄を拘束して、身元(種類)を確認し、シロの場合のみ釈放した方が安全かも知れません。

現在のところ、上の2種類を見付けた場合は、靴などで踏みつぶしてしまいましょう。部屋の中にいることはないと思いますが、軒下などで見付けた場合は、暫く屋内でも注意が必要です。

また、日本にも猛毒のクモがいます。屋内に生息することはありません。過去記事「猛毒生物日本代表 カバキコマチグモ選手」で書いた

カバキコマチグモ(樺黄小町蜘蛛)

は、コブラよりも、そして超猛毒で知られるヒョウモンダコ(夏の海の厄介者)よりも更に毒が強い毒グモですが、性質は至って温厚でススキなどイネ科の植物の葉を巻いて小さな巣をつくり、静かに暮らしています。ひとを積極的に咬むことはなく、仮に咬もうとしても牙が小さすぎてひとの皮膚を貫通できないだろうというか弱い毒グモですので、こちらは万が一見付けてもそっとススキ野原に戻してあげてください。

クモというと恐ろしいイメージが強いのですが、実際には臆病で、ひとにとっての害虫を捕食してくれる益虫です。うまく共存できるといいですね。

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