VW排ガス不正 ガソリン車にも拡大か
2019/06/13
内部調査の結果、更に80万台に不正の可能性
VW(フォルクスワーゲン)社は、内部調査の結果、更に80万台に不正の可能性があることが判明しました。しかも、その中にはガソリンエンジン(少なくとも1種類)が含まれることが分かり、関係者やユーザーに衝撃が広がっています。
広報担当者によりますと、更に不正の可能性があるのは、1.4リットル、1.6リットル、2.0リットルエンジンを積んだ車両で、ブランドとしては、
- VW
- アウディ(Audi)
- シュコダ(Skoda)
- セアト(SEAT)
の4ブランドに渡ります。
しかし、アメリカ当局が3.0リットルエンジンにも不正があったと発表をしています。VW社は全力で否定していますが、もし3.0リットルエンジンにも不正があったとすれば、3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル「TDI」エンジンを搭載するポルシェカイエンに影響が及びます。
VW社は、直列4気筒ターボディーゼルエンジンTDIの「EA288」型だけに違法ソフトを搭載していたことを認めていますが、今後の調査でポルシェの名前にも傷が付く可能性が出てきました。
少なくとも1種類のガソリンエンジンが含まれると発表
当初排ガス不正があったのは、VWの小排気量ディーゼルエンジンだけだという話でしたが、調査に伴って排気量もブランドも広がり、今回はガソリンエンジンにも不正があったことが明らかにされ、VW社による今回のスキャンダルは未曽有の規模に広がってきています。
今回判明した不正の対策費用
VW社によりますと、今回新たに判明した不正によって発生する費用を20億ユーロ(約2650億円)と見込んでいますが、まだ調査は終わっておらず、実際の費用は更に大きく膨らむものと考えられます。
様々な国で損害賠償訴訟も起こされていますので、既に判明している不正分と合わせても、過去に例のない規模のスキャンダルに発展することは間違いありません。VW社が倒産することはないと思いますが、業界上位の力関係に大きな変化が起きるのは間違いないでしょう。
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