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発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由 栗原類さん著

      2019/06/12

栗原類さんが発達障がいであったことをカミングアウト

2015年5月25日の「あさイチ」に出演した時、モデル・タレントの栗原類さんが発達障がいであったことをカミングアウトしました。

8才の頃、アメリカに住んでいた時に発達障がいのひとつのADD(注意欠陥障害)であると診断されました。当時の彼は「水を飲まないと授業に参加しないとか、すごいこだわり」があったそうです。

栗原類さんのオフィシャルブログ「栗原類のブログ」に「あさイチ」に出演のことが書かれています。

改めて

今日のあさイチは多くの人に発達障害について知ってもらう凄くいい機会だったと思います。

ご覧頂いた方々の反応も暖かく僕が伝えたかった事をちゃんと伝える事が出来て凄く嬉しかったです。

ただ僕は僕であり、今までとこれからが何も違う事はなく僕にとっては一本の道が繋がっていてそこを歩いているだけです。

番組でもお話しましたが、小学校や保育園での他の子供達の怒鳴るような歌声に耐えきれなかったり習慣を乱されると”気持ち悪くなる”とかは今でもすごく感じます。

でも、小さい頃から経験してきた物はある程度の訓練を受けていけば少しは”柔軟性”を身につける事は可能です。

皆と合わせるのが当然かもしれないと言うのは学校や集団の中に属していたらそれは避けられない事かもしれません。

だけど、その中に理解してくれる人、調整役となってくれる人、そんな人がいたらそれだけで過ごしやすい環境が少しずつ出来ていくのではないのかと思います。

僕の行動に関して今まで面白いとバラエティで笑ってくれた方々、僕が発達障害者だと知ったから”笑っちゃいけない”とは思わないでください。

僕が発達障害者であっても、そうでなくても僕は僕だし

僕の個性が人を笑わせられるほど面白いのであれば

それはコメディ俳優を目指している僕にとっては本望です。

出典:オフィシャルブログ「栗原類のブログ」 「改めて」2015-05-25 19:48:16

栗原類さんがブログで書かれたように、このカミングアウトによって、発達障がいに対する正しい認識が広がって、学校や職場に

  • その中に理解してくれる人
  • 調整役となってくれる人

が増えてくれると素敵ですね。

それにはまだ少し時間がかかるかも知れません。

でも、今回の栗原類さんのカミングアウトによって、発達障がいであることを恥ずかしい、嫌だ、または発達障がいのこどもを持ったことを悩んでいる親は少し救われたかも知れません。

僕自身、発達障がいがありますが、この年になってもそれをカミングアウトすることはできません。実際、カミングアウトするような場もありませんが、仮に場が与えられたとしても、カミングアウトする勇気はありません。

僕も栗原類さんのカミングアウトによって気持ち的に救われた一人です。

「発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由」(KADOKAWA刊)

そんな栗原類さんが自身の発達障がいと向き合った経験を綴った本が出版されることになりました。

「発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由」(KADOKAWA刊)

10月13日頃に発売が予定されています。

読んでみたいです。

「発達障害」という言葉も見直して欲しいです

「障害」も「障がい」も同じだろ、と思われる方もいるかも知れませんが、結構印象は違いますし、「障がい」だけではなく「障碍」という表記に戻すべきだという議論も続いています。

ご参考:「障害」の表記に関する検討結果について(障がい者制度改革推進会議)主な発達障害の定義(文部科学省)

「発達障害」は英語の

Developmental Disorder

が訳されたのだと思います。

確かに「disorder」を辞書でひくと「障害」とありますので、「発達障がい」と訳されたのも理解できます。

ただ、英語の「disorder」を日本語の「障害」にそのまま置き換えることに違和感を感じます。

「disoder」は、一般的に「1→2→3→4→5」であるものが「1→2→3→5」「1→8→3→4→5」「2→4→1→5→3」のように

  • 順番・順序が違ってしまう
  • 調子が崩れる・不調
  • 秩序が乱れる・乱調

であることを表していて、必ずしも「障がい」「障碍」には当たらない場合も少なくありません。

Developmental Disorder

の程度によっては、「障がい」「障碍」に当たる場合もありますが、程度によっては「障がい」「障碍」には該当しない場合もあります。栗原類さんの場合、Developmental Disorderはありましたが、現在は「障がい」「障碍」ではないと思います。

「障害」の「害」が持つネガティブなイメージ(傷害・被害・妨害など)によって、こどもや自分自身が「Developmental Disorder」であると診断されることを避けようと、病院で診察を受けず、そのため治療やトレーニングを受けることが出来ず、苦労をしたという方もいると思います。

栗原類さんのような勇気のあるカミングアウトに加えて、「Developmental Disorderという発達の仕方」にも別の新しい名前を与えて、社会の認識を変えることができないものでしょうか。

僕の頭では「発達不調」とか「発達不順」しか思いつきません。

どなたか創造性が豊かな方がネーミングしてくれることを待っています。

 - 健康, 安全, 生活, 育児

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