ふれあい動物園での動物虐待
2019/06/12
とある「ふれあい動物園」に行ってきました。
久しぶりに犬や猫以外の動物に接する機会が持てて、凄く癒やされました。
ただ、僕は癒やされましたが、少し気になることもありました。
ふれあい動物園でこどもによる動物虐待行為
ふれあい動物園には色々な人が来ます。
- 若者カップル
- 往年の「動物博士」「虫博士」の中年(※僕はこのカテゴリーに入ります)
- 親子連れ
ほんと様々ですが、一番多いのが、こどもの情操教育にと来る幼いこどもがいる親子連れです。
こどもが動物と触れ合って、喜ぶ姿を見るのは嬉しいですし、自分の子ではなくても微笑ましい光景です。
ですが、よく見ると微笑ましい光景ばかりではありません。
- ハムスターの鼻にワラを差し込んでいるこども
- ひよこの肛門にワラを差し込もうとしているこども(上とは別の子)
- 文鳥をギュッと握りしめるこども
- 逃げる猫をずっと追いかけてブラシで叩く
動物を接したことがないこどももいると思いますので、どう接したらいいのか最初は分からないかも知れません。
ですが、間違った接し方をしていたら、親が間違いを教えてあげて、動物とどう接するべきなのかを一緒に考える、そんな場がふれあい動物園だと思います。
動物を触って、「触れたねー、凄いねー」と写真を撮るだけでは、情操教育にはなりませんし、却って逆効果の恐れだってあります。(秘めた凶暴性の覚醒とか)
相手の気持ちになって考える、そんな機会にしてあげたいものです。
ふれあい動物園の運営側にも少し問題があるようにも感じました
商品となる犬や猫には漸く監視の目が向き始めました。
それでも、移動中の死亡やパピーミル・キティミルの問題なども残っていますが、それらが問題であることは認識が広がりつつあります。
ですが、ふれあい動物園は数も多くないせいもありますが、余り問題視はされていません。
また、犬や猫などペット用に流通する動物に振りかかる悲劇に比べると小さいのかも知れません。
ただ、今回の僕のようにのんきに「癒やされた」と言っている人たちの陰で、一日中大勢の人に触られて疲弊したり、ケガをしたりする動物達がいることは忘れてはいけないと今回思いました。
ふれあい動物園の中には、動物にもシフトがあって、「勤務」が終わるとバックヤードで休憩して、別の動物がシフトに入る仕組みができているところもあります。
以前行った水族館のタッチプールでは、ネコザメやエイがいましたが、シフトが組まれていて、ある程度触られると休憩に入って、別のネコザメやエイがシフトに入るようになっていました。
ですが、ふれあい動物園の中には動物が一日中休憩無しで連続勤務するところがあるようです。
残念ながら、今回行ったところもそうでした。
犬達は毛が抜けてしまい、鳥でさえも一部羽毛が抜けてしまい、ボロボロの子もいました。
その現実を見て、人間と動物との関係を考える機会を持つのも重要なことなのかも知れません。
ただ、その為に動物達が苦しめ続けることは間違っているとも思います。
とは言え、もしお客さんが来なければ、スタッフも生活が立ちいかなくなるのと同様に、動物たちも自分達のエサ代が出なくなってしまいます。
「虐待するな」と言うのは簡単なのですが、難しい問題です。
ふれあい動物園のひよこ達の運命
ひよこを触れるブースはこども達は若い女性に大人気でした。
ただ、怒ると咬むかも知れない大きな鳥類や哺乳類と違って、ひよこ達は無抵抗なので、親が見ていないところでひよこたちは結構ひどい目にあっています。
上でも書いた「肛門にワラを刺そうとするこども」以外にも、
- 高いところから落とす
- ギュッと握る
- ずっと掴んで離さない
など、ひよこにはかなりのストレスがかかってそうでした。
もし僕のペットのひよこがあんな扱いを受けたら即止めさせると思います。
可哀想なひよこ達なんですが、あのひよこ達はこども達からの手荒い扱いを耐えたところで、行き着く先は
- 大型捕食哺乳類
- 猛禽類
- 大型爬虫類
などのエサです。
ひよこはひよこでいる間は仕事がありますが、それほど長い期間その仕事をさせてもらえません。
新しいひよこ達は入ってくれば、先輩たちは仕事を卒業して、エサになってしまいます。
それをとやかく言うことはできませんが、ふれあい動物園に来た人は、その現実・事実を知るべきではないかと思います。
ふれあい動物園ではふれあい以外にもこども達に色々教えてあげてください
今度ふれあい動物園に行く機会があったら、正しい動物との接し方や人間と動物との関係など、色々教えてあげてください。
多くの動物の犠牲の上に僕達人間の生活が成り立っていること、そんな動物たちに感謝して、優しさと敬意を持って接することを学ぶ機会にしてあげられれば、ふれあい動物園の動物たちの苦労も少し報われると思います。
直視したくない事実やこども達には未だ教えたくない悲しい現実もあると思いますが、僕もそこから逃げずに、自分のこどもに伝えなければと思っています。
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