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新潟市立小学校で教師が原発避難児童を菌呼ばわりでいじめに加担

      2019/07/18

東日本大震災後に、家族と5年前に新潟市に自主避難し、新潟市立小学校に通っていた小4児童が、40代の男性教師から菌呼ばわりされていたことが判明しました。ショックを受けた生徒は、11月24日から学校を休んでいます。

児童の保護者によると、この児童は小学3年の頃から

  • 仲間はずれにされる
  • 一部の同級生から名前に「菌」をつけて呼ばれる

などのいじめを受けるようになってきたそうです。

そして、小学4年に進級すると、

  • 文房具を捨てられる
  • 傘を壊される

など、いじめがより悪質なものにエスカレートして来ていました。いじめがここまでエスカレートしているにも関わらず、それに気付けない担任ってどうなんでしょう。この時点で失格です。万が一、気付いていたけれど、見て見ぬふりをしたのであれば、人間失格です。

それでも、この児童は健気にも

「守ってくれる友達もいる。大丈夫だよ。」

と心配する保護者に話していたそうです。

11月に入り、同じように神奈川県横浜市に自主避難した中学生が、名前に「菌」をつけて呼ばれるなどのいじめを受けて、不登校になった事件が報道されると、落ち込んだ様子になったそうです。きっとそれまでは「菌」呼ばわりにそこまでの悪意と問題性がないと信じようとしていたのかも知れません。

そして、保護者の勧めもあって、児童は勇気を振り絞って11月17日担任に

「自分も名前に『菌』をつけて呼ばれている。」

と相談しました。

そんな相談を受けていたにも関わらず、その教師は相談からたった5日後の11月22日昼休みに教室で連絡帳を生徒に渡す際に、クラスメートの目の前で

児童の名前に「菌」を付けて呼んだ

そうです。

この22日の早朝には、男児の故郷の福島県で最大震度5弱の地震があり、福島県で今も働く父親と連絡が取れないまま登校した不安感も重なりひどく動揺していたところにこともあろうか教師から「菌」呼ばわりをされ、深く傷付いた児童は祝日をはさんだ24日から学校を休む欠席しています。

自身のいじめを隠蔽しようとした卑劣な教師

担任教師による「菌」呼ばわりを聞いた保護者が学校にそのことを相談し、学校が担任に事情を聴くと、この担任教師は当初、

「相談を受けているわけだし、私は絶対にそういうことは言わない。」

と「菌」呼ばわりしたことを全面否定しました。

しかし、11月29日になり別の教師達がクラスメート全員に聞き取り調査を行った結果、

「自分もそう呼んでいた。」

「担任の先生もそう呼んだ。」

などと事実を認める回答をしました。

児童達の回答により、教師は観念し、事実を認めており、

「認識不足だった。何とかして謝罪したい。」

と言っているそうですが、「認識不足」と口にしている時点で教師失格です。謝罪することが許されたとしても、決して許されるべきではない行為であることを認識すべきです。

学校も事実を認め、新潟市教育委員会へ報告を上げたため、新潟市教育委員会も問題を把握しており、詳しい経緯や状況について現在も調査を進めています。

新潟市教育委員会教職員課の吉田隆課長は、朝日新聞の取材に対して、

「福島は帰りたくても帰れない状況で、お子さん、ご家族につらい思いをさせているのは残念。適切な対応をしていきたい。」

とコメントしていますが、この児童へのケアを最優先するのは勿論ですが、

  • 学校におけるいじめ体質の改善
  • 当該教師の適切な処分

についても、児童や保護者が納得できる対応をして頂きたいと思います。

子を持つ親として、そんな人間に教師を続けてもらいたくありません。「相談を受けているわけだし、私は絶対にそういうことは言わない。」と嘘をついて保身を図ったばかりか、嘘がバレた後でも「認識不足だった。何とかして謝罪したい。」程度の認識では教師失格、そして人間失格だと思います。

  • 免職 :職員の意に反してその職を失わせる
  • 停職 : 一定期間、職務に従事させない
  • 減給:職員に対する制裁として一定期間、職員の給与の一定割合を減額して支給する
  • 戒告(譴責):職員の非違行為の責任を確認し、その将来を戒める
  • 訓告(訓諭・訓戒) ※訓告3回で「戒告」1回に相当
  • 厳重注意
  • 口頭注意(単に「注意」と表現される場合もある)

厳重注意や戒告などでお茶を濁さずに、懲戒免職処分として欲しいと思います。

私立小学校では教師も理事会も学校法人も絶対に身内の非を認めず、児童生徒に罪をなすりつけます

今回、自分の受け持ちの児童に対して「菌」呼ばわりした教師は、学校の調査に対して

「相談を受けているわけだし、私は絶対にそういうことは言わない。」

虚偽の回答を行い、自身の罪の隠蔽を図りました。

しかし、自分が担任するクラスの児童が

「担任の先生もそう呼んだ。」

と回答したことで、それを他の教師に追求され、最終的に自白をした訳ですが、これが私立小学校であったら、こんな風に行きません。

私立小学校であれば、

「菌」呼ばわりされたと訴え出た児童の狂言

であるとされ、問題のある児童であると扱われるようになります。

仮に児童と保護者が在籍する私立小学校を経営する学校法人に訴え出たところで、聞き取りにおいて生徒たちが「担任の先生もそう呼んだ。」と証言したとしても、

「担任の先生もそう呼んだ。」と複数の児童が回答しているが、所詮こどもであり、記憶違いをしていることも考えられる。当事者である担任教師が否定しており、そのような事実は認められないと結論付ける。

と何事も無かったものとして扱われるでしょう。

そして、いじめにあった、担任教師かた「菌」呼ばわりされたと訴え出た児童と保護者は、様々な嫌がらせ(成績を下げる、登校班から外す、連絡物が届かないなど)を受け、最終的にはいじめ被害を受けた児童が学校を退学しなければならなくなります。

私立小学校を管轄する都道府県庁の文教課・私学推進課などに相談したところで、

学校が「いじめの事実はない。」と言っている以上、何も問題は存在しない。保護者から相談があった旨を一応学校には伝えておきます。

というだけで、文部科学省に直訴したところで、

都道府県庁に一切の権限があるため、文部科学省としては「そういう相談を受けているので善処して欲しい。」と伝えることしかできません。

と言われるだけ。

人権擁護委員会に相談したところで、

私立学校内部のことに介入は出来ませんから、相手方がこちらの話に応じなければ何も手が出ません。

と言うばかり。(人権擁護委員会なんて、名前ばかりで本当に意味があるのでしょうか。問題解決する権威も権限も、そしてその気もないカウンセリングオンリーであるのなら、その旨をしっかりと説明して欲しいものです。)

今回新潟市立小学校で起きた事件について、担任教師が厳しく処分されることは期待できませんが、それでもそのような事実があったということだけでも、学校や教育委員会が認めた点は私立小学校とは大きな違いです。

今この瞬間も、私立小学校に通っている児童が、同じような卑劣ないじめの被害にあっている可能性があり、仮に訴え出たところで闇に葬り去られ、最終的には被害者の児童が退学して、他の私立小学校に転入するか、公立小学校に転入することになるのでしょう。過去記事「京都の私立小学校 いじめ被害者が転校の謎」で書きましたが、私立学校で何が起きているのかを文部科学省もそしてマスコミも正しく知るべきです。

ほんとやるせない気持ちになります。

担任の教師は「愛称の意味で言った。」と話しているそうです

FNN(フジニュースネットワーク)によると、この教師は連絡帳を渡す時に「◯◯菌さん」と呼んだことについて、

「愛称の意味で言った。」

と言っているそうです。「ヒカキンのキンのつもりで」的な言い訳をしているらしいのですが、見苦しいです。最初の嘘やこのような言い訳を言って、罪を認めようとしない時点で、懲戒処分を下す判断を行うべきです。不適格甚だしい。

「認識不足だった。何とかして謝罪したい。」

も頭おかしいとしか思えませんが、「愛称の意味で言った。」と口に出来てしまうその神経が理解できません。

今現在もこんなクズがクラスの担任として教鞭をとっているのかが気になります。

今回のいじめがあったのは、新潟市立坂井東小学校のようです

ネットには教師の名前が出ていますが、信憑性は不明です。ただ、坂井東小学校にはこの名前の教師がいるようですので、組み合わせからしてある程度の信憑性はあると思います。平成27年4月に燕市立粟生津小学校から転入してきたそうですが、別の学校でも同様の問題行動を起こしていなかったのか気になります。

新潟市立坂井東小学校 いじめ防止基本方針

(6)いじめを行った児童及びその保護者への対応

いじめを行った児童に対しては,その行為が決して許されない行為であることを十分認識させ,決して繰り返さないよう指導する。その際,いじめを受けた児童の立場に身を置き,相手の心の痛みを推測させることを通して,自己の行為の重大さを実感させ,深い反省の上に立って再発防止を自ら誓うことができるようにする。

当該児童への指導においては,本人の心の弱さを受け止め,心情に寄り添いながら指導する。これにより,本人の心からの反省を促すとともに,その後の学校生活への前向きな姿勢を引き出していく。

また,当該児童の保護者に対しては,我が子の行ったいじめに係る事実をていねいに伝え,その行為の重大さを当該児童生徒と共に認識させるとともに,解決に向けた道筋を示し,保護者の協力を求める。

その後,子どもへの接し方や保護者としての役割について,適切に指導,助言する。

出典:新潟市立坂井東小学校 いじめ防止基本方針

坂井東小学校のいじめ防止基本方針には上のような記述がありますが、これを身内に対して実行出来るのでしょうか?こどもへは厳しく、仲間には優しく。結局、そんな対応で終わりそうな気がしています。

教師が誰であれ、生徒や保護者に出来ることは殆ど無く、謝罪を受け入れ、今まで通り、教師として勤務を続けることを黙認するしかない訳ですが、校長や教育委員会が正常に機能しているのであれば、適切な処分を下してくれるところです。ですが、新潟市教育委員会の評判は良くない(※どこの教育委員会もだいたい同じようなものですが)ようで、今回の件も、

一 保護者会で説明&謝罪

一 教育委員会からの戒告

以上

というのが関の山です。

因果応報、悪いことをしたら大人でも処分されるという手本を示すどころか、教育委員会と教師のなぁなぁの関係を見せて、大人の世界に幻滅させてしまうだけなのは、悲しいことです。

せめて、バカな教師に「菌」呼ばわりされた児童が、当事者の教師やその一派から不当な扱いを受けないように保護をしてあげて欲しいと心から願っています。

 - 学校等, 安全, 小中高, 生活, 育児

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