市立中学校で教師が拳で殴って「うるせー、デブ」連呼 神奈川県横須賀市
2019/06/12
今年9月15日午前、神奈川県横須賀市の市立中学校で、教師(20代)が生徒(中2)を殴った上に、「うるせー、デブ」と連呼していたことが明らかになりました。横須賀市教育委員会は、体罰として神奈川県教育委員会に報告し、現在有識者らで構成する専門委員会が調査をおこなっています。
事件の経緯はこんな感じ。
- 技術科の授業で、生徒がパソコンに書いた文字を指示通りに消さない
- 注意した教師と生徒が口論
- 教師が生徒に「うるせー、デブ」と連呼
- 教師と生徒がもみあいになる
- 生徒が教師の髪の毛を掴む(教師の証言)
- 生徒の上半身を机に押さえつけ、腹を3回、顔を2~3回殴った(生徒の証言)
教師は学校の調べに対して「髪の毛をつかまれるなどし、身の危険を感じたので殴った。」と言い訳をしていますが、髪の毛をつかまれたらとグーパンチを腹と顔に数発って過剰防衛にも程があります。(僕が中学生の頃、技術と美術と体育の教師は直ぐに手を出すバカでしたが、今も昔もこの3分野にはバカが多いのでしょうか?)
聞き飽きた感のあるバカ教師による愚行ですが、殴った上に、「うるせー、デブ」と外見を侮辱する暴言を吐くことは明らかに暴行事件であって、「体罰」で片付けて専門委員会がのんびり調査している場合ではないはず。警察が捜査すべき案件です。
どうしてこうも教師が起こした事件は闇に葬られ、生徒が教師の胸ぐらを掴んだというだけで逮捕されるという不平等が正されないのでしょうか。
親も親で、学校や教育委員会に苦情を言う前に警察に通報するべき。もしかしたら、先に教師の髪の毛を掴んだとも言われる息子が同じように傷害容疑で逮捕される可能性があっても、それが教育。信賞必罰は、教師にもこどもにも叩き込むべきです。
学校は生徒と保護者に謝罪
事件のあった学校の校長は「体罰はあってはならないこと。不適切な言動があり、教諭本人には指導した。」と話し、生徒と保護者には既に謝罪をしています。
謝罪をして穏便に済ませたかったのかも知れませんが、それが教育者としての正しい姿勢なのでしょうか。カッとして殴ってしまったのであれば、校長が付き添って警察へ自首する位の姿勢を示してください。
「横須賀市いじめ等の対策に関する条例」が平成26年7月1日施行されました
横須賀市では、いじめの防止、体罰の根絶と学校問題(学校運営上支障となる諸問題)の解決を図る対策を進めるためとして、平成26年7月1日に「横須賀市いじめ等の対策に関する条例」を施行しています。
ウェブサイトには「横須賀の全ての子どもたちが、充実した学校生活を送れることを目指しています。」と書かれていますが、教師がグーパンチで腹や顔を殴っているにも関わらず、のんびりと専門委員会が調査・検討を行っているようでは、形骸化していると言われても仕方がありません。
「横須賀市いじめ等の対策に関する条例」の中では、以下のように書かれています。
(教育職員の責務)
第6条 教育職員は、子どもに一番身近な立場から、いじめの防止等 、体罰の根絶及び学校問題の解決に取り組まなければならない。
(関係機関等との連携等)
第13条 市は、いじめの防止等、体罰の根絶及び学校問題の解決に向けての対策が関係者の連携の下に適切に行われるよう学校、教育職員、保護者、市民及び関係機関の間の連携の強化、関係機関への支援その他必要な措置を講ずるものとする。
( 研修の充実 )
第14条 市は、いじめの防止等、体罰の根絶及び学校問題の解決に向けての対策が専門的知識に基づき適切に行われるよう、教育職員の能力の向上を図るための研修を整備するものとする。
これを書いて何か変化が起こると期待しているのでしょうか?当たり前のことが書き連ねられているだけで、何も意味がなさそうです。
いじめと体罰を減らすには、
- 少年法の厳罰化
- 体罰の刑事事件化
すれば必ず減るはずです。
どんなに長い「いじめ等の対策に関する条例」を施行したところで、そして生徒にいじめが悪いことであると道徳の授業で教え、教師には研修で体罰が悪いことを教えたところで、「少年法の厳罰化」と「体罰の刑事事件化」というムチが無ければ何も変わりません。
神奈川県の「体罰防止ガイドライン~ 神奈川からすべての体罰を根絶するために~」もよく出来ていますし、神奈川県の体罰を根絶したいという意気込みは感じますが、それでも不十分です。犯罪(暴行)は法律によって罰せられるということは、生徒も教師も叩き込まれなければなりませんし、そうしてこそいじめや体罰は減るのだと思います。
校内研修ツールについて
体罰は、学校基本法において禁止されている違法行為であるとともに、人権を侵害することなどにより、子どもたちの健やかな発達を妨げる行為です。また、児童・生徒の心に深刻な悪影響を与え、教職員等及び学校への信頼を失墜させる行為であり、けっして許されるものではありません。
そこで、この別冊「校内研修ツール」を、「体罰防止ガイドライン ~神奈川からすべての体罰を根絶するために~」とともに活用していただき、教職員一人ひとりが、どのような行為が体罰に当たるのかを正しく理解し、体罰を認めない姿勢と起こさないための意識を高め、そして共通認識を持った組織的な指導につなげることを目的として作成しました。
また、体罰を根絶するためには、児童・生徒理解に基づく指導の徹底が必要です。この研修ツールの「さまざまな事例」では、体罰や不適切な指導をうける児童・生徒の気持ちや、周囲の児童・生徒への影響を考える設問を設定しました。子どもたちの思いに意識を向けた、児童・生徒理解に基づく指導に役立ててください。
定期的に校内研修を実施することで、児童・生徒、保護者、地域から信頼される、体罰のない学校づくりを推進するために、この校内研修ツールをご活用ください。
出典:「体罰防止ガイドライン~ 神奈川からすべての体罰を根絶するために~」
「体罰は、学校基本法において禁止されている違法行為である」などと書かれているうちは、体罰は減りません。
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