ユニクロに待望の透湿素材　ブロックテックパーカが登場

今年のユニクロはヒートテックに加えて、防風フィルム入りウェアとダウン押しみたいですが、静かにブロックテックがリバイバル。個人的に凄く期待しています。

MEN　ブロックテックパーカが4色展開

ブロックテックは過去にも何種類か販売されています。

ブロックテック（By Google）

当時はユニクロと疎遠になっていた時期なので、実はブロックテック製品を見たことがありません。今回発売が決まったMEN　ブロックテックパーカにかなり期待しています。

ユニクロ　ブロックテックパーカ

先ずはオンラインストアで先行販売されて、

• 超大型店舗：12月上旬
• 大型店舗：12月下旬
• その他店舗：1月上旬

実店舗での販売は上のように予定されていますので、オンラインで購入しない限り、実際に目にするのは少し先になりそうです。

先代と何が変わったのでしょうか

止水ファスナーは変わっていません。

過去のパーカは「マウンテンパーカ」でしたので、今回のパーカよりもアウトドアを意識した感じでした。

ポケットの数を減らし、フロントの合わせも二重にせず、簡単にしてコストを下げたようです。合わせを一重にすることでファスナーからの冷気や水が浸入することを防ぐために、テープで補強してあります。そうすることで、全体のゴワツキ感も減らせますので、タウンでも気軽に着られますし、アウトドアでも十分に通用する製品になっていると思います。通用はしますが、目指した用途はヘビーなアウトドア用ではなく、

• トレッキング
• 自転車通勤・通学時の急な雨対策
• 傘がない時の雪や小雨対策

など、シティユース用だと思います。

ただ、一番気になるのは、透湿素材としてどのようなスペックのものを使っているのかという点です。

ユニクロは繊維の取扱高が他のブランドと比べても段違いに大きいので、繊維メーカーがユニクロ向けの新製品開発に力を入れています。今回のブロックテックが過去のブロックテックよりも進化しているのか気になります。

• ゴアテックス
• eVent FABRIC

ゴアテックスやeVent FABRICを超える素材がユニクロから安く出てくれることを期待しています。今回の生地が新製品であるといいのですが、ゴアテックスも進化しているので、ゴアテックス超えも簡単ではないでしょう。

残念なことに、ユニクロのブロックテックに関して素材やスペックの説明がありません。

• 耐水圧（mm）
• 透湿性（g/m2/24hrs）

についてデータを提供して欲しいものです。

素材が変わりました

• 過去のブロックテックマウンテンパーカ：ナイロン100％
• 今回のブロックテックパーカ：ポリエステル100％

と素材がナイロンからポリエステルに変わっています。

ユニクロは2006年から5年毎に東レと「戦略的パートナーシップ」を締結しています。恐らく今回のブロックテックも東レと開発していると思われます。

東レの素材としては、

• H2OFF
• エントラントGⅡ
• エントラントDT
• エントラントSP
• ダーミザクス
• Breathatech
• デルフィ
• デュアラックス

がありますが、ポリエステル100％は「H2OFF」のみです。

ただ、透湿素材の場合、ポリウレタンの表面処理をしても、素材の組成は「ナイロン100％」「ポリエステル100％」と表面処理の素材を抜いて書かれているようですので、結局はどの素材かは不明です。名前が似ているので、Breathatech辺りが近いのではと勘ぐってみたり。

各社の透湿素材

スポーツウェアブランドは、素材について大々的に宣伝をするものですが、ユニクロは余り力を入れていません。

ヒートテックには力を入れていますが、他の優れた素材についても情報を発信してもらえるとありがたいです。今後に期待しています。

UNIQLO LAB HEATTECK

実物を見てきました！

漸く行きつけのユニクロにブロックテックパーカが入荷しました。

想像以上に素材の感じがいいです。縫製も丁寧で、雨が入りにくい工夫はなかなかのものです。

ユニクロ　ＭＥＮ　ブロックテックパーカ（無地）

ただ、デザインがちょっと野暮ったい感じで、高級な「カッパ」という印象があるのは否定できません。

透湿素材で、しかも強力な撥水効果があるとすると、7990円（税抜き）も頑張った価格だと思いますが、若い人にはちょっと買いにくい金額かも知れません。セールで値引きされるのを待つことになりそうです。

アウトドアブランドやバイク用品にありがちな大きなロゴが入っているのが苦手な人にはお勧めです。