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大阪市教育委員会 運動会の「組み体操」へ段数制限

   

 大阪市教育委員会が市立小中高校の運動会の「組み体操」へ段数制限導入を検討しているそうです。(読売新聞)

大阪市における組体操の実態

教育委員会が2015年7月に市立小中高校計446校を調査したところ、小学校では、

ピラミッド
5段以下  92校
6・7段 137校
8段以上 5校
実施校合計 234校

 

タワー
3段以下 153校
4段 20校
5段 23校
実施校合計 196校

 

一部で高さを競う風潮があり、小学校でもピラミッドで6段以上、タワーでも4段以上の危険度の高い演技が行われています。組体操では重大事故も起きているので、大阪市教育委員会は規制が必要と判断したようです。全国では珍しいことですが、今後は他の自治体にも影響していくでしょう。

高層の組体操は直ぐにでも止めるべきです

大阪市教育委員会の判断は評価できますが、それでも遅きに失した感があります。

組体操自体に問題がある訳ではありません。体を鍛え、チームワークを育むという点では意味もあります。ですが、それは安全性が確保されていることが前提で、これだけ重大事故が起きている中で高さを競うことは全く馬鹿げています。

「事故が起きる可能性があることを全て止めさせるつもりか」という声が聞こえてきそうですが、そんなつもりはありません。事故が起きる可能性があること全てを止めさせるつもりなら、登校させることも止めて、布団の中に閉じ込めておくしかありません。(布団の中ですら事故が起きる可能性はあります!)

要は確率です。事故率が高い演目や段数を統計や分析から導き出し、その範囲内で行うようにすればいいことです。それが何段なのかは未だ分かりませんが、大阪市教育委員会の出した

  • ピラミッドは5段まで
  • タワーは3段まで

というのがひとつの目安になると思います。これをもとに検証を進めていくことに価値があると思います。

タワーに要注意

かつてはピラミッドが主流で、高さを競っているうちに、小学校でも9段、中学校・高校では10段・11段を実施するなど超高層化していきました。これについては以前からも危険性が問題視されてきましたが、その陰でタワーによる事故が急増しています。

大阪市の規制ではタワーは高くても3段までとされていますが、安全に実施できるのは3段が限界だと思います。4段・5段はとても安全に実施できる高さではありません。ピラミッドと比べると上層が不安定で、落下の危険が高まります。補助(教諭)の数が不十分であるのも問題です。

生徒数の多い学校の場合、タワーの段数を減らすと、タワーの数が増えてしまい、タワーひとつ当たりの補助の数も減ります。バランスを崩した場合や落下する場合に支えることができなければ、3段とは言え、骨折などの重傷を負う可能性は十分になります。

高さではなく美しさで競いましょう

高さで競う時代を終わらせて、これからは姿勢や演技の美しさを楽しむようにしましょう。オリンピックの体操競技では、技の難易度と美しさを競いますが、あれは十分な練習を受けた人たちの話で、運動会レベルで難易度を競うことは危険すぎます。

学校側はリスクを避ける方向に流れ易いはずですが、「日和るな!」という批判が怖くて、現在のような状況になっていると思いますので、今後学校が安全性を考慮して、段数を下げたとしても、仮に組体操を止めたとしてもそれを受け入れる必要があります。

見た目は地味になるかも知れませんが、その中の美しさや努力のあとを見る側が評価するようになれば、正しい方向で安定するのではないでしょうか。

 - 保育園・幼稚園, 学校等, 安全, 小中高, 生活, 育児

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