あんしん あんぜん はりねずみ

毎日を安心して安全に過ごしたい。そんな想いに役立つ情報をお届けします。

*

青天の霹靂 晴れていたのに落雷で死亡

   

「青天の霹靂(へきれき)」は、突然発生する大事件などを表します。突然発生するだけではなく、あり得ないことが起きるので驚く、そんな風に理解していました。なので「青天の霹靂」、つまり晴れた日の落雷なんてあり得ないと。でも、晴れていても落雷することがあるんです。

青天の霹靂で高校球児が死亡した例もあります

2014年8月6日、愛知県扶桑町の私立誠信高校のグラウンドで、練習試合をしていた野球部員が落雷を受け、死亡する事故がありました。降っていた大粒の雨が止んで、晴れ間が見えたので守備についたところで落雷を受けたそうです。

「晴れていたのに急にドーンと雷が落ちた。周りにいたみんながグラウンドに身を伏せた。顔を上げたら投手が倒れていた」試合をしていた選手の一人は落雷の瞬間の様子をこう語った。

会見した誠信高校野球部の加藤方郁部長(51)によると、試合開始10~15分後には雨粒が大きくなり、試合を中断した。5分ほどすると小雨になり、晴れ間も見えたため2回表の誠信の攻撃から再開した。

2回裏、投手の安藤翔輝さん(17)がマウンドに立った。加藤部長によると、まず「ゴロッ」とした雷の音が鳴った。その約10秒後、「ドーン」という音とともに目の前がパッと光り、マウンドで安藤さんが動かなくなっていた。

加藤部長は、愛知県全域に雷注意報が出ていたのを知らなかったという。午前8時に天気予報をチェックし、午後から雨が降る可能性が高いことは知っていたが、落雷のおそれまでは気に掛けなかったという。

落雷事故の防止について、日本高校野球連盟は2009年4月、加盟校に通達を出している。気象台や天気情報会社から雷の情報を入手する▽雷が近づいてきたら試合を中断する――などの内容。

愛知県高野連は、練習試合でも、雷が一度でも光れば直ちに中断するように指導していた。ただ雷注意報が出ていても周囲に落雷の気配がなければ、中止や中断は求めてはいないという。県高野連の森淳二理事長は「落雷事故の防止については十分に注意を呼びかけていただけに、非常に残念でショックを受けている。被害生徒の一刻も早い回復を祈っている」と話した。

出典:朝日新聞デジタル 2014年8月7日01時26分(抜粋)

雷は真下から30度までの範囲に落ちます

雷雲の真下だけを気を付ければいい訳ではありません。雷雲の底の端から30度までは落雷の可能性があるため、特に自分の北側に雷雲がある場合は、真上は青空が広がり、日光が当たっている中で落雷する可能性はあります。

30度の角度だとどこまで届くのでしょうか。

雷雲の底は3~4キロと言われています。それで計算すると、

雷雲の底の端から1.5~2.0キロ離れたところまで

落雷する恐れがあります。1.5~2.0キロと言えばかなりの距離です。ゴロゴロ聞こえるものの、頭上には青空が広がっているので避難をしないでいると落雷を受ける恐れがあるということです。

雷

 

雷鳴は14キロしか届きません

がやがやしている中で聞こえる雷鳴はもっと近づいている可能性があります。音は1秒間に340メートル進むため、稲光が光って雷鳴が聞こえるまでに10秒かかっても3.4キロしか離れていません。5秒だと1.7キロとすぐそこまで来ています。

雷鳴が聞こえたら、避雷針の近くなど安全な場所に退避しましょう。安全な場所は、

  • 鉄筋コンクリートの建物内(木造建築の場合は、全ての電気器具、天井や壁から1メートル以上離れてください)
  • 自動車内(オープンカーは不可)
  • バス内
  • 列車内
  • トンネルや地下道内

安全な場所に避難できない場合は、以下を参考にして退避しましょう。

近くに安全な空間が無い場合は、電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4m以上離れたところ(保護範囲)に退避します。

高い木の近くは危険ですから、最低でも木の全ての幹、枝、葉から2m以上は離れてください。

姿勢を低くして、持ち物は体より高く突き出さないようにします。雷の活動が止み、20分以上経過してから安全な空間へ移動します。

引用:日本大気電気学会 「雷から身を守るには ― 安全対策Q&A ― 」

どのタイミングで退避するかについてはかなり難しいです

愛知県扶桑町の私立誠信高校のグラウンドで野球部員が死亡した事故ですが、防げた事故なのでしょうか。

日本高校野球連盟は2009年に加盟校へ以下のような通達を出しています。

  • 気象台や天気情報会社から雷の情報を入手する
  • 雷が近づいてきたら試合を中断する

また、愛知県高校野球連盟は、以下のように指導していました。

  • 練習試合でも、雷が一度でも光れば直ちに中断する
  • 雷注意報が出ていても周囲に落雷の気配がなければ中止や中断は絶対ではない

かなり現場の感覚に委ねられています。「雷が近づいてきたら」「周囲に落雷の気配がなければ」とは管理者の危機意識によって大きく差が出るところになります。

ですが、

  • 雷注意報が出たら全て中止
  • 稲光を見たり、雷鳴を聞いたら全て中止

というルールも現実的ではありません。

管理者は雷について必要な知識を持ち、注意報が出ていなくても常に必要な注意を払い、注意報が出ていれば特に注意を払って、状況に応じた対応をしなければなりません。イベントなどを中断、中止するのは難しい判断になると思いますが、人命の重さを考えて、判断を行いましょう。

管理者は非常に重い責任を負って判断を行っています。私達参加者はその判断を尊重し、仮に雷や雨さえも降らなかったとしても管理者を責めないようにしなければなりません。(怠慢などによっていい加減な判断を行った場合は別ですが)

 - 安全, 生活, 育児, 自然現象, 防災

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

甘い誘惑
知らない人からもらったものは食べません
ウインドウズ10
Windows 10 タッチパッドでスクロールできなくなる問題
沸騰
突沸 液体の過熱には注意しましょう
人気病院で患者の年齢制限
たこ焼き
卵を使った露店の食品には注意が必要です
緑色LED
肌の弱い方はリストバンド型の脈拍計にご注意ください
アタマジラミ
こどもの頭の白い点がフケではなくてシラミでした
京都 金閣寺
京都市南区で観光客が暴行被害
毒
スイセンの誤食に注意してください
里芋
里芋の緑色の部分に毒はあるのでしょうか?
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。