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夜間走行はハイビーム使用で事故減少

      2019/06/12

何年か前から、できる限りハイビームで走行しています。でも、ハイビームに出来る場所はそれほど多くありません。

夜間走行はハイビームが原則

ヘッドライトは点灯するとロービームが点いて、「HI」にするとハイビームに切り替わって、しかも

ハイビーム警告灯

が点灯します。そのため、

  • 通常:ロービーム
  • 街路灯が少ない暗い道:ハイビーム

だと思っている人が多いと思います。でも、実は逆で、

  • 通常:ハイビーム
  • 対向車・先行車がある時:ロービーム

と原則はハイビームを点灯しなければならないことになっています。

(車両等の灯火)

第五十二条  車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあつても、同様とする。

2  車両等が、夜間(前項後段の場合を含む。)、他の車両等と行き違う場合又は他の車両等の直後を進行する場合において、他の車両等の交通を妨げるおそれがあるときは、車両等の運転者は、政令で定めるところにより、灯火を消し、灯火の光度を減ずる等灯火を操作しなければならない。

(罰則 第一項については第百二十条第一項第五号、同条第二項 第二項については第百二十条第一項第八号、同条第二項)

出典:道路交通法 第五十二条 車両等の灯火

自動車メーカーも、デフォルトをハイビームにして、

  • ロービームにする時にライトスイッチを操作する
  • ロービームにするとロービーム警告灯が点灯する

仕様にして欲しいところです。

それかスバルのハイビームアシスト的な機能。標準装備になるのは厳しそうですが、人気が出れば、コストがぐっと下がりそうで、期待できます。

ハイビームで走行している時に、

  • 対向車
  • 歩行者
  • 自転車

などを発見した時にロービームに切り替えることによる光量の変化が

パッシング

に近い効果が得られ、相手にこちらの存在を認識させる効果があるとも言われています。

メーカーが仕様を変えてくれるまでは、手間でも夜間走行時はハイビームに切り替え、必要に応じて一時的にロービームを使用するようにしましょう。

横断中の死亡事故の96%がロービームという統計結果

21日から始まった秋の全国交通安全運動の重点項目が

「ハイビームの使用」

になったことで、にわかにハイビームの使用が盛んに呼びかけられています。これを機会に原則ハイビームが使われるようになれば、防げる事故もでてくると思います。

ある記事の中で、ロービームが40メートル先までしか照らせず、ハイビームが100メートル先まで照らすことができることを挙げて、80km/hで走行した場合、5人のドライバーが障害物に気付いて停止出来た場所は、

  • ハイビーム:障害物の82メートル手前(5人の平均)
  • ロービーム:障害物の5メートル手前)5人の平均)

であったことから、ハイビームの使用が横断中の死亡事故防止に効果があると書かれていましたが、80km/hで走行していなければ、ロービームでも安全に停止できるのではないかとも思います。

「スピードを落とせ」

をスローガンにしても効果がないため、実効力を求めた結果、スイッチを回すだけで達成ができる

「原則ハイビーム」

が選ばれたのかも知れません。

ですが、やっぱり横断中の死亡事故防止に最も効果があるのは

  • 制限速度を守る
  • 天候・道路状況に応じて制限速度から更に減速して注意して走行する

だと思います。

原則ハイビームにすることで防げる事故もあるはずですが、やはり安全に走行するためには、制限速度を守り、必要に応じて減速して走行することが一番効果的だと思いますので、この機会に自分の運転を見直すようにできればと思います。

愛知県民はスピードだけではなく、ハイビームの使用をより心がけるべきかも

愛知県は自動車保有台数が日本一なこともあり、交通事故死者数においてワーストの座を今年も守っています。

2015年度の死亡事故が213件と、都道府県別でワースト1であった愛知県では、

夜間の歩行中の死亡事故50件のうちハイビームは1件だけで、残りはロービーム・消灯

とロービーム比率が全国平均よりも高くなっています。

愛知県警による事故の検証では、歩行中の死亡事故49件のうち26件がハイビームを使用することで

  • ドライバーが歩行者に気付き、減速または回避
  • 歩行者が自動車に気付き、回避

することで死亡事故を防げた可能性があるとされています。

愛知県の皆さんは、制限速度を守ることは勿論ですが、ハイビームの使用を特に心がけてましょう。

 - 交通安全, 安全運転, 生活, 自動車

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