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スペースワールドの動物虐待イベント 狂気のスケートリンク

      2019/06/12

批判殺到で本日中止が決定しました。どうせ中止するならもっと早く中止するべきでしたし、反論をするべきではなかったですね。

アイススケート フリージングポート一時休止について

アイススケート フリージングポート一時休止について

氷の水族館に関して様々なご意見を頂いております。

「いきものを娯楽・イベントとして使うのはおかしい。」「お魚がかわいそう。」など、多数のご意見、重く受け止めております。

氷の水族館について不快に思われた皆様に深くお詫び申し上げます。

つきましては、本日から氷の水族館の企画は中止させていただきます。

会場のアイススケート場の再開日は、決まり次第ホームぺージにてお報せします。

出典:スペースワールドウェブサイト トップ

北九州市にあるテーマパーク「スペースワールド」の5000匹の魚を氷漬けにしたというアイスリンク「フリージングポート」が予想以上に酷い状態で、ショックを受けました。狂気を感じます。

FacebookにアップされていたLEDで光るカニの画像を見るだけで気分が悪くなります。

光るカニ

スペースワールドは「ねとらぼ」の取材に対して、

  • 魚は公設市場の鮮魚店が卸したもので、多くは商品にならない「規格外」のもの
  • ジンベイザメ・サメ・エイなど一部の魚は写真を等倍に引き延ばしたもの

とコメントしていますが、引き伸ばした写真はともかく、「規格外」かどうかは関係なく、生き物を冒涜する行為は人間性を疑います。また、生き物ではなくても、食べ物としてみても大量の食品を無駄にする行為は正気とは思えません。

このニュースが海外に伝播した時の反応が心配です。

スペースワールド 狂気のスケートリンク

準備段階から非難する声があったのに、なぜそれを聞く耳を持てなかったのでしょうか。炎上商法を狙ったのでしょうか。

スペースワールド 狂気のスケートリンク

市場から買ってきたから「物」になったと勘違いしたのでしょうか。

スペースワールド 狂気のスケートリンク

Facebookにはずっと否定的・非難のコメントが続いています。

でも、スペースワールドのコメントは悪ノリ度を増すばかり。

スペースワールド 狂気のスケートリンク

これがもし模型であっても悪趣味ですし、コメントは度を越しています。それが本物だとは。。。昭和の悪ノリが通じた頃でもこれは問題化したはず。

スペースワールド 狂気のスケートリンク

通常、市場ではカニやエビ、貝類は生きたままで売られています。公設市場の鮮魚店が卸したもので、規格外のものだと言い訳をしていますが、「公設市場の鮮魚店が卸したもの」だからこそ生きていたはず。生きているものを、この為に生命を奪ったのでしょう。(貝類だけは片面の貝殻のようにも見えます)

スペース・ワールド 狂気のスケートリンク

これだけの非難を受けながら、まだ「秘 全貌があきらかになってきたよ!」「魚達の上を滑れるらしいよ」と書いてしまう感覚が怖いです。

スペース・ワールド 狂気のスケートリンク

「おっ・おっ・・・溺れる・・・くっ・くっ・苦しい・・・」

狂気、ここに極まれり。

スペース・ワールド 狂気のスケートリンク

今回の件でスペースワールドは大きく名前を落としたはずです。

途中でこのイベントをやめれば大きな損失が出るからと押し切ったことで、騒ぎは想像を超えて大きくなり、シーズンの最中にリンクを使用中止にして、改修を行うことによる損失の大きさで漸く事の重大さに気付くのかも知れません。

美術作家 深堀隆介氏の作品にインスパイアを受けて、安くパクろうとしたのかも

このニュースを見た時に、直ぐに思い浮かんだのが

美術作家 深堀隆介氏

の作品です。

ご参考:金魚養画場 美術作家 深堀隆介オフィシャルサイト

金魚養画場 大型本 by amazon.co.jp

あの作品をスケートリンクに見立ててしまったのかも知れません。

彼の作品は余りにリアルなので、作品展で目にした欧米人が

「動物虐待だ!」

と怒ったことがあると聞きました。

生きていれば当然、仮に死んだ金魚を使っても、それは虐待と言われても仕方がありません。

彼の作品はアクリルに描いたものですので勿論虐待には当たりませんが、市場から買った食用の魚であろうとも、スケートリンクの氷に閉じ込めて、その上を客に滑らせるとは常軌を逸した行為で、スペースワールドだけではなく、日本人の理性を疑われかねない行為です。

または、Damien Hirst氏の作品。こちらは本物の動物や骨などを使用するため、賛否両論あります。

見た目は似ているかも知れませんが、月とすっぽん以上にかけ離れた存在であることに企画段階で気付くべきでした。

経営陣は知っていて放任したのか、それとも都合の良い報告だけがあげられていたのか、内部のことは分かりませんが、いずれにしても経営陣は高い授業料を支払わされることになるはずです。

経営陣はせめて自社のSNSは自分でチェックするべきだと思います

前職も、そして前々職も、経営トップはSNSなどのチェックもせず、専門の担当部署があり、そこが情報収集と報告を行っています。

確かに自社に関する2chのスレッドを見ることは精神衛生上良くはないので、ある程度のフィルターに掛ける必要はあると思います。また、情報量も多いので、全てに目を通すことは時間的にも厳しい部分もあります。

ただ、せめて自社が発信を行っているSNSに関しては自らチェックをするべきではないかと思います。

でなければ、今回のような「事故」が起きる恐れがあります。それでも起きる場合もあるとは思いますが、出来る限りのことはやっておくべきです。

魚を閉じ込めたスケートリンクを客に滑らせることのどこに「スペース」の要素が入っているのでしょうか。

どこで道を誤ったのでしょうか。

動物愛護法に違反していなくても、動物虐待です

動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法律)において、両生類や魚類はその対象になっていません。その検討は行われていますが、「動物愛護管理のあり方検討小委員会」で出された結論では

② 両生類・魚類販売業者

両生類や魚類については、国民感情を考慮すると現時点ではまだ動物取扱業に含めるべきではないとの意見、両生類については爬虫類の取扱業者と重複していることが多いため行政負担の増加はあまり見込まれないこともあり含めるべきという意見があった。また、魚類等の遺棄により生態系への影響が見られる事例があり、生物多様性保全の観点からも問題の温床となっていることから規制の対象とすべきとの意見、遺棄を防止するため販売時の説明責任だけでも課すべきとの意見があったが、生物多様性保全の概念は動物愛護管理法の目的の域を出て幅が広くなり過ぎることから含めるべきではないとの意見、行政の側に両生類及び魚類に関しての苦情やトラブルがほとんど無いことや飼えなくなった場合の放流等は動物取扱業側の問題ではなく飼い主の飼養責任が大きいと考えられることから動物取扱業に含めるのは時期尚早との意見が多かった。

出典:動物愛護管理のあり方検討報告書 平成23年12月

平成23年に出された結論がそのまま生きているようですので、現在も両生類と魚類に対する扱いは変わっていません。

ですから、動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法律)は両生類と魚類を対象にしていないので、スペースワールドで行われていることは「違法」ではありません。

ですが、それは動物愛護法に違反していないというだけで、動物虐待に違いはありません。

違法ではないからという理由で、今回の件がこのまま放置されることがないことを祈っています。

 - 動物, 職場

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