ちょっと待って 5秒ルールは無効かも
2019/06/12
食べ物を落としても5秒以内ならセーフっていう「5秒ルール」ですが、日本だけだと思っていました。
海外にもあった5秒ルール
この前、ひかりTVで「LICENSE TO WED」を視ていた時のこと。
LICENSE TO WED @amazon.co.jp
男性が床に落ちたポテトを「5 seconds rule」と言って食べ出すシーンがありました。
まさに日本でもやる「あれ」でした。
日本だけの慣習(?)だと思っていましたが、実は海外でもありました。
ただ、日本初や偶然の一致ではなく、日本でも「5秒ルール」と言っているところからすると、昔々に輸入された慣習なのかも知れません。
上は映画「INSIDE OUT(邦題:インサイド・ヘッド)」から。
5秒位内であっても細菌は付きます
「5秒ルール」と言っているこどもも本当にバイ菌が付いていないと思っている訳ではなく、
- 場を盛り上げる
- 落ちた食べ物を食べるための口実作り
なだけで、本気でバイ菌が付いていないと思っているわけではない事が多いと思います。
余り好きではない食べ物(例:野菜)には「5秒ルール」が適用されないことからも分かります。
アメリカの高校生Jillian Clarkeさんが5秒ルールを研究して、2004年にイグ・ノーベル賞を受賞しています。
それによっても、よらなくても、食べ物を落として5秒以内であっても細菌に汚染され、付着した菌の種類によっては食中毒を起こす恐れがあります。
全ては
- 落ちた場所の状態(菌の存在)
- 食べ物の表面の状態
- 食べた人の状態(免疫の状態)
などによるでしょう。
「洗えば大丈夫」って本当でしょうか
「5秒ルール」がまやかしであることを知っている「大人」でも、魔法の呪文
洗えば大丈夫
を唱えて、食べてしまうことがあります。
これは大丈夫なのでしょうか?
これも、
- 落ちた場所の状態(菌の存在)
- 食べ物の表面の状態
- 食べた人の状態(免疫の状態)
などによると思います。
クッキーは洗うと逆に染み込んでしまう恐れがありますし、キャンディーなどは落ちた衝撃で菌を含んだ異物が深くめり込んでしまうと、表面を洗っただけでは菌が落ち切らない可能性もあります。
落ちた食べ物を食べる際の
洗えば大丈夫
も面白い研究課題かも知れません。
関連記事
-
こどもにPCメガネをかけさせてみませんか
過去記事「こどもの目こそサングラスで保護しましょう」でこどもの眼を紫外線から守る …
-
寄生は致命的 芽殖孤虫とマンソン裂頭条虫
マンソン裂頭条虫(れっとうじょうちゅう)は中間宿主になっている爬虫類・両生類・鳥 …
-
こどもの眼鏡は補助があるの?
こどもが眼科検診で眼鏡が必要だと言われると親はショックです。 こどもがこの先ずっ …
-
一部薬用・抗菌石鹸に対して厚生労働省から成分切り替え通知
昔愛用していたミューズと現在愛用中のキレイキレイが対象かどうかが気になってます。 …
-
大人気山崎ランチパックにカビが生えない理由は意外なところにありました
山崎ランチパックにカビが生えない理由は意外 パン屋さんでもスーパーでも、買ったサ …
-
重過失致死 イヤホンで音楽を聴きながらの自転車運転で死亡事故
大学生が自転車で女性をはね殺した事件で有罪判決 2015年6月10日の夜、千葉県 …
-
こども用水筒 茶渋とバイオフィルムの茶色い関係
主夫なので、こどもの水筒は僕が洗っています。水筒は専用のブラシで洗わないといけな …
-
カラス大量死 福島県鏡石町と神奈川県横浜市中区相生町の共通点
福島県鏡石町の福島県立岩瀬農業高校の周辺で、12月21日から22日にかけて、86 …
-
トイレで手洗いをしない人が15.4% きっとあなたの隣にも
トイレ後の手洗いはノロ感染予防に有効です ノロの季節が来ました。様々な種類の食中 …
-
シラミ 薬剤耐性タイプでも大丈夫
過去シラミが増加した際に、保健所などの努力により、駆除用の薬剤や薬剤入りのシャン …