横断歩道ではねられ男児3人重軽傷 宮崎市大塚町鵜ノ島の市道
2019/07/18
11月15日17時40分頃、宮崎市大塚町鵜ノ島の市道で、向かいにある公衆トイレに行こうと横断歩道を渡っていた小学2年の男児2人と小学3年の男児1人の計3人が、軽自動車を運転する女(23)にはねられ重軽傷を負うという事故がありました。事故にあった3人の男児は、
- 小2男児(8):頭を強く打ち意識不明の重体
- 小3男児(9):右足骨折の重傷
- 小2男児(8):額に軽いけが
の怪我を負っています。意識不明の重体になっている男児の快復を心からお祈りします。
11月16日に宮崎県警がこの女(23)を自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で逮捕しました。県警の調べに対して、
「はねてけがさせたことは間違いない。」
と容疑を認めています。
事故が起きたのは、JR宮崎駅から北西約3kmの大淀川沿いにある市道で、非常に見通しの良い直線道路。
3人をはねた女は、帰宅しようとこの市道を軽自動車で走行していました。方角は南から北。その場合、こども達は右手から左に見える公衆トイレに向かう形になります。
この辺りは街灯がなく、この季節の17時40分頃はかなり暗くなるために、自動車のヘッドライトだけを頼りに車を走らせることになります。
信号がない横断歩道ですが、手前には横断歩道を示す標識と停止線が書かれていますが、この道路を通勤などに使用されるうちの何人がこの標識と停止線を意識しているでしょうか。
この事故を起こした可能性がある原因
3人の男児をはねた後、軽自動車を運転していた女(23)は、車外に出て動転し、泣き叫んでいたと言います。
報道された映像・画像を見ている限りでは、はっきりしたブレーキ痕もなく、事故発生時に近くにいた人もブレーキ音を聞いていないそうで、横断歩道にいたこどもに気づかずに接近し、ノーブレーキではねた可能性が高いです。(※ただ、ABSが機能した場合はブレーキ痕が残らない場合もあるため、断言は出来ません。)
この事故を起こした可能性がある原因は、
だろう運転
いつも誰も渡らない横断歩道なので誰もいないだろうと注意を払っていなかった可能性があります。報道では、
- 街灯が無かった
- 信号機がない横断歩道だった
と言われていますが、手前にある横断歩道を示す標識は見えていたはずです。この標識を見て、注意して走行していれば事故は防げるはずです。
速度超過
この市道の制限速度は50km/hです。僕の住む街にも河川の堤防上に同じような道路がありますが、ほぼ高速道路のような状態で、80km/hで走る車もあります。(怖いので、僕は極力通らないようにしています。)
ここを制限速度の50km/hを超えて走行していて、横断歩道を渡っていた男児の存在に気付いた時には既に手遅れになった可能性があります。
ハイビームではなくロービームで走行していた
これは上の速度超過と複合になりますが、制限速度の50km/hを超えて走行している時に、
- ハイビームは使ったことがない(女性に結構な数いるそうで、操作方法すら知らない人もいるとか)
- 対向車がいてハイビームが使えない状態だった
理由は何にせよ、ハイビームではなくロービームで走行していたことが、男児の存在に気付くのを遅らせ、事故に繋がった可能性があります。
対向車のヘッドライトによる眩惑(蒸発現象)
対向車が存在していた場合、蒸発現象や幻惑によって男児達の姿が見えなかった可能性があります。片側一車線の広くはない市道なので可能性は高くはありませんが、対向車が男児に気付いて手前で停止しているような場合や遠方から近づく対向車のヘッドライトで蒸発現象が発生してしまう可能性があります。
携帯電話・スマホの使用
かなり危険度も頻度も高そうなのが携帯電話・スマホの使用による脇見運転。
未だに自動車で走っていると、かなりの数の人が携帯電話で話をしながら、またはスマホを操作しながら運転しているのを目にします。スマホを手に持つと検挙される可能性があるからだと思いますが、助手席のシートに置いてそれを操作しているドライバーも目にしますが、頭どうかしています。
今回、携帯電話やスマホの使用が原因かどうかは、取り調べや使用履歴の確認などで明らかになると思います。
こどもが横断歩道ではねられないために親ができること
こどもは、大人からルールを守れと教えられます。
今回事故にあった男児は小2と小3の純真無垢な年頃。
こどもにルールを守れと教える大人はきっとルールを守るんだろうと信じているはずです。
ですが、こどもがルールを守らないのと同じ位に大人もルールを守りません。
この
大人もルールを守らない人がいる
という事実をこどもに教えることは、こどもが自分自身で命を守るために必要なことだと思います。
- 横断歩道で車は待ってくれる
- 大人はスマホを使いながら前を見ずに車を運転するようなことはしない
- 市道を高速道路のような速度で走ったりしない
などと信じている可能性があります。こどもを裏切らないように、大人がルールを守れる社会を実現したいと思いますが、こどもでさえも全員がルールを守れないのと同様に、結局大人が全員ルールを守れる社会など存在しません。
運転中のポケモンGOのプレイによるこどもの事故を契機に、スマホを使用しながらの運転を厳罰化する動きも出ていますが、どんなに厳罰化したとしても、事故は無くなりません。
この先も永久に事故の危険性は常につきまといます。
法律や警察に期待もしていますが、それだけでこどもの命は守れません。
今回の事故を教訓に、横断歩道を渡っていても突っ込んでくる車があることをこどもに教え、こどもに事故を回避させることの方が、無責任なドライバーに
安全運転をしてください
と訴えるよりも何十倍も効果があると僕は思います。
是非この機会にお子さんと事故を防ぐ方法について話をしてください。
加害者はMiss Tourism Queen International2016 日本代表
当初は氏名が伏せられていましたが、氏名が報じられると、加害者はMiss Tourism Queen International2016 日本代表だということが判明。
ノーブレーキで事故を起こしていると思われていることからスマホの使用が疑われていますが、もしスマホ使用中の事故であるとすれば、事故加害者としての責任は厳しく追求されることになり、今後の活動の道は完全に閉ざされると思います。
Twitterに
どの位の覚悟で宮崎、日本の名前を
背負えるか想像した事あります?ただ可愛いだけじゃ
世界の舞台には立てません。天狗になってるわけではなく
それだけの努力と覚悟をもって
挑んできたんです。後輩たちにはそれをわかって欲しい。
生半可な気持ちでは勝てません。
というメッセージがありますが、それ以上の覚悟を持ってハンドルを握るべきでした。
どんなに重い罪を背負ったとしても、何も悪くないのに重軽傷を負わされた男児達やその家族の痛みに比べれば重いはずはありませんが、それでも今まで積み重ねてきた努力は一瞬で水疱に帰してしまうことは大きな苦しみを伴います。
ハンドルを握る年齢になるまでは、自分勝手なドライバーに殺されないように親がケアをしてあげる必要がありますが、ハンドルを握るようになったら、どんなことがあっても自動車で人を傷つけることがないように注意してハンドルを握るように教えてやることも親としては重要な責任だと思います。
自動車事故は被害者にとっては勿論地獄ですが、加害者にとっても相当な地獄になりますので、軽い気持ちでハンドルを握らず、他の人の命や自分の人生がかかっているという覚悟を持って臨んで欲しいと思いますし、自分も一層気を引き締めて運転に当たりたいと思います。
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