中2男子 女子生徒の顔をナイフで切る 山口市
2019/06/12
山口市立中学で男子生徒がナイフで女子生徒の顔を切る
2015年10月、山口市内の市立中学校において、2年生の男子生徒が同級生の女子生徒の顔を果物ナイフで切るという暴行事件を起こしていたことが分かりました。
学校は当事者への聞き取りなど必要な対応を怠り、被害者の女子生徒は3学期から転校しました。
暴行事件は掃除の時間に理科室で起きました
掃除の時間は教師の目が無くなり、トイレ、理科室、音楽室などが密室化する、恐ろしい時間です。
10月末に男子生徒は女子生徒の頬に折りたたみ式の果物ナイフを当て、女子生徒が払い避けようとしたはずみで数センチ頬が切れるケガを負いました。
その3日後には、再びナイフを女子生徒の腹部に向けたため、女子生徒の保護者が学校に相談し、事件が発覚しました。
その他にも、
- 1年生の時に男子生徒に顔を殴られ、あざが出来た事件があった
- ノートに「死」を何度も書いていた
- 殴ったり蹴ったりする場面を別の生徒が目撃していた
学校は「普通の友人同士で、いじめとは認識していなかった。」とコメント
この学校、たぶん狂ってます。
毎週学校生活に関するアンケートを実施していたと言いますが、いじめの事実は確認できなかったとしていますが、それも怪しいものです。
女子生徒の顔にアザができていたり、刃物による切り傷ができていても、気付けないのは異常です。気付いていながら、騒動を起こしたくなく隠蔽したのであれば悪質です。
今回の暴行事件でも、
- 10月末、男子生徒が理科室で女子生徒の顔を切る暴行事件を起こす
- 顔を切った3日後に、ナイフを女子生徒の腹部に向ける
- 女子生徒が保護者とともに学校に相談
- 担任教師は男子生徒を指導をせず、「再びこのようなことがあれば男子生徒に指導する」と応対
- 翌日以降、女子生徒が学校を欠席
- 男子生徒に事実確認(だけ)
- 保護者からの要望を受け、漸く12月中旬に同級生への聞き取り調査
- 11月中旬から男子生徒を別室で学習させる措置を取るも、女子生徒の不安は消えなかった
- 女子生徒は3学期から転校
- 2016年1月上旬に該当するクラスの保護者だけを対象に説明会を実施し、事件の経緯を説明
- 別のクラスの保護者から不安を訴える声があがる
- 2016年2月、全校生徒の保護者を対象の説明会を実施
- 現在も男子生徒は別室で授業を受けている
男子生徒は
「本気で刺すつもりはなかった。」
と話しており、反省しているとも「学校」がコメントしています。
事件のあったクラスでは担任と別の教諭の2人体制で授業を行い、スクールカウンセラーを配置し生徒の心のケアに当たっているそうですが、手遅れです。
「教職員が気をつけていれば、異変を感じ取れたはず。こういう結果になり大変申し訳ない。」と言ったところで、女子生徒は転校してしまっていますし、心の傷も簡単に癒えるものではありません。
ノートに「死ね」と何度も書かれ、ナイフで顔を切られ、数日後には腹部にナイフを向けられ、保護者と一緒に学校へ相談しても、男子生徒には指導なし。ナイフを持った加害者が野放しにされ、「再びこのようなことがあれば男子生徒に指導する」としか言ってくれない学校に通えるはずがありません。
学校は
「すぐに動くと、女子生徒が再びトラブルに巻き込まれたり周囲の生徒に不安が広がったりすると考えた。 今考えても、判断は難しかった。」
と言い訳をしていますが、「今考えても、判断は難しかった。」って、よほどの馬鹿しか言えないコメントです。恐らく校長がおかしいのだと思いますが、まともな教師には耐え難い職場なはず。
再びトラブルに巻き込まれる恐れがある、周囲の生徒に不安が広がることを心配するのであれば、傷害事件として警察に通報し、男子生徒委ねるべきではないのでしょうか。
女子生徒が転校した後も、隔離して授業をうけさせているということからすると、よっぽどの問題児なのかも知れません。教師も人間ですから、手を出すのが怖いのかも知れません。でも、だからこそ警察に通報する、またはその判断ができないのであれば教育委員会に報告し、指示を仰ぐべきではなかったのでしょうか。
山口市教育委員会は、
- 学校の初期対応にはまずい点があり、改善を求めている
- 毎週行うアンケートも形骸化していた可能性がある
- 保護者とも連携し、事件を教訓に再発防止に努めたい
とコメントし、「初期段階の対応が遅れた」と謝罪しています。教育委員会に期待する他ありません。
校内での暴行・傷害事件を減らすには警察に突き出すしかありません
加害者も守るべき生徒であることには違いありません。
できれば、加害者の生徒も守ってやりたいという気持ちも分かります。
ですが、罪を犯した生徒に然るべき処分を受けさせることも大切なことだと思います。
学校の外では即逮捕されるような暴行・傷害事件を隠蔽したところで、いずれ学校の外でもっと大きな事件を起こし、人生を棒に振る可能性があります。
良くも悪くも生徒は少年法によって守られている訳ですから、暴行・傷害事件を「いじめ」だとして内々で処理することはやめて、暴行・傷害事件は即警察へ通報するようにすべきだと思います。
学校が動かない時は被害者の側で警察に通報しましょう
今回被害にあった女子生徒と保護者の方は、ことが大きくなることによる報復を恐れていたのだと思います。
ナイフで顔を切ったり、アザができるほど顔を殴っても、学校が
- 「普通の友人同士で、いじめとは認識していなかった。」
- 「再びこのようなことがあれば男子生徒に指導する。」
などと言っているようでは、報復を恐れる気持ちも分かります。
そんな時は学校に頼らずに、警察へ通報した方が安全です。警察に通報したことで、万が一報復された場合は、警察によって対処(逮捕)してもらうべきで、それでもダメな学校に頼るよりはよっぽど安全なことが多いと思います。
本来は、学校が
いじめ=暴行・傷害事件
であると毅然とした態度で臨んでもらいたいところですが、それが期待できない場合は、被害者自ら警察へ通報するようにしましょう。それしか、学校内の暴行・傷害事件を「いじめ」と称して、学校内を治外法権化する体制は変わりません。
こんなことで警察に通報していいのだろうか
なんて思わないでください。ちゃんとした警察が取り扱う事案です。
親が躊躇してしまっている時は、こども自ら警察に通報・相談しても大丈夫です。
もうこれ以上被害者が転校しなければならなくなるような馬鹿げたことが起きないことを祈っています。
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