歯が痛い　でも歯医者は死ぬほど怖い

ずっと向き合わずに今日まで来ましたが、もう限界です。

歯と歯茎が痛くて、ここ数日ほとんど眠られない状態。

行くのが早ければ早い程、治療も簡単だということは分かっているんですが、怖くて行けません。

もう歯医者のことを考えるだけで動悸がしてしまいます。

これはもう立派な歯科恐怖症（Dental Phobia）

うちの子は運良く凄くいい小児歯科にかかり、しかも虫歯もないので、歯医者に「恐怖」というイメージがないようです。

でも、僕には

歯科＝恐怖

でしかなく、歯が痛くなると、歯以上に心が痛くなってしまい、予約の電話さえできません。

痛みが限界を超えてくると、

• 激痛曲線
• 恐怖曲線

が近づいて、やがて交わると、流石に僕も歯医者に電話をしようかと考え始めます。

それが、まさに今。

で、さっき電話しました。

もう痛くて、両奥歯で物が噛めず、夜も寝られないのに、

「一番早くて予約は来週の木曜日です。」

と言われると、ショックよりもほっとしてしまう自分がいます。

重症です。

日本では認知度が低い歯科恐怖症

「そんなのは気にしないしかない。」

って言われても、どうしようもないんです。

奥さんは歯医者は平気ですし、手術には全く動じません。

歯医者が怖いという気持ちは全く理解できないみたいですが、そんな奥さんは結構重いトライポフォビア（集合恐怖症）。

僕もブツブツ・ツブツブは好きではありませんが、奥さんほどではありません。

奥さんが許容可能なのはイクラまで。

それ以上細かいブツブツ・ツブツブには悲鳴をあげます。

要はそれと同じ。

恐怖症はその本人にしか分かりません。

ブツブツ・ツブツブは攻めて来ることはありませんし、狭所恐怖症・高所恐怖症もある程度自分で避けることができます。

でも、歯は一度悪くなると、歯科医院で治療を受けなければ、更に悪化するだけです。

終わりのない悪循環。

永久に逃れ続ければ、歯や顎を失いかねません。

厚生労働省や日本歯科医師会は、8020を推奨するのなら、歯科医恐怖症への対応についても、そろそろ本気で考えて欲しいと思います。

英語版Wikipediaには「Dental fear」で登録がありますが、日本語版のWikipediaにはその言葉の登録はありません。

まずは言葉についても、広く認知して欲しいと思います。

でも、中には分かってくれている歯医者さんもいます

歯医者さんの中には、歯科恐怖症を分かってくれる先生もいます。

• 治療を始める前に治療方針をしっかり説明
• 笑気ガスの使用
• 抗不安薬の処方

などで、歯科恐怖症の人でも治療が受けられるようにしてくれています。

なんでもそうですが、歯科医院も玉石混交。

それをネットで探すことになる訳ですが、歯科医院のウェブサイトとクチコミサイトで探すのは限界もあります。

一度診察を受けて、じっくり治療方針を伺うことができたらいいのですが、歯科恐怖症の人が治療を決断するのはもう限界になった時。そんな時間の猶予はありません。しかも、人気のある歯科医院は予約も直ぐに入らず、また治療を先延ばしにするきっかけになってしまいかねません。

難しいです。

ブログに書きながら、暴露療法中

恐怖症の治療法に暴露療法という方法があります。

トライポフォビア（集合恐怖症）なら、ツブツブ・ブツブツの写真などを少しずつ見て、脳を慣らしていく方法です。

荒療治ですが、効果はありそうです。

今まで歯科治療に関する記事を何度か書きながらも、できればこのカテゴリーは避けてきました。

でも、今回敢えて体験談を交えて書こうと思い立ったのは、自分なりに歯医者へ行こうと本能的に暴露療法を始めたのかも知れません。

確かに「恐怖が新たな恐怖を生む」ところがあり、自分の中に溜めてばかりいずに、吐き出す努力をすると少し楽になったりします。

で、ブログを書いて楽になったかと言えば、微妙ですが、書いているうちに

「歯科治療に行くのはもう決定事項なんだ」

という認識が頭に芽生えてきたような感じがあります。

所謂「腹を括った」状態なんでしょうか。

この状態を保ち、何とか来週には逃げずに歯医者に行きたいと思います。

同じ悩みを持っている方、一緒に頑張りましょう。