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私立霞ヶ浦高校の暴力教師が生徒の頭に計7針縫う暴行

      2019/06/12

事件は修学旅行で訪問していた沖縄県恩納村のホテルで起きました。

私立霞ヶ浦高校の男性教師が計7針縫う暴行

楽しみにしていたはずの修学旅行。しかも沖縄にきてまで、教師の暴行で怪我を負うなんて同情します。

12月14日、修学旅行で沖縄に来ていた私立霞ヶ浦高校の一行は一日のスケジュールを終え、沖縄県恩納村のホテルに戻って来ていました。

20代の男性教師は、午後10時の就寝時間後に客室内の浴室でふざけあっていた生徒2人を見付け、廊下に正座させた上で、持っていたクリップボードの縁で頭を殴打し、3針と4針縫う怪我を追わせました。この教師はこの2人の生徒に対してレポートの提出期限を守らなかったとして注意していて、叱った上に反省していないと激昂し、感情にまかせた制裁を加えたものと思われます。

10日間の遅れが示唆するもの

暴行事件が起きたのが12月14日。

それが報道されたのは12月24日。

10日が経過しています。

もみ消しを図ったものの、怪我をした生徒の保護者が納得せず、遅れて茨城県私学振興室に報告せざるを得なかったのではないかと勘ぐってしまいます。

とは言え、私学内の暴行事件(生徒によるものも、教師によるものも)はほとんどもみ消しをされてしまう中で、今回のようなケースは非常に貴重です。

私学法に守られた治外法権の黒い現状を示唆しています。生徒たちは教師・理事会の横暴に耐えて日々を過ごしています。文部科学省には何とかこの実情を知って、制度の改正に動いて欲しいと思います。

茨城県私学振興室に報告し、教師を処分すれば終わりではありません

いじめが犯罪であるように、体罰は暴行であり、間違いなく犯罪です。

しかし、今回のケースもこのままでは茨城県私学振興室に学校が報告し、学校が教師を処分すれば終わってしまうでしょう。

クリップボードの平らな部分ではなく、クリップボードの縁で頭を叩いた時点で、より強い衝撃を与えようと言う意図が見えます。しかも、縁で殴打したとしても、3針と4針を縫うような怪我を負わせるには相当な力で振り下ろす必要があります。これは傷害を与えようとして暴行を行った

傷害事件

であって、過失傷害なんかではありません。

「レポートの件もあり、ついたたいてしまった。」って、暴行や殺人事件を起こした容疑者がよく口にする言葉です。「ついたたいてしまった」のであれば、体罰ですらありません。感情に任せた暴行です。

にも関わらず、学校も茨城県私学振興室も「度の過ぎた体罰」であると処理をしようとしています。文部科学省もこんなことを見逃しているようでは、日本の教育現場から犠牲者が絶えることはありません。

暴行事件は親告罪ではないはずです。それをなぜ警察が動かないのか理解できません。もし警察が自ら動けないのであれば、保護者は被害届を出して、この事件を正しく処理されるようにするべきです。

もしこれがコンビニだったら、

店員を土下座させただけでも強要罪

そして、

クリップボードの縁で殴打して頭を縫う大怪我を負わせたのであれば、傷害罪

であるはずです。

それがなぜ学校という組織の中で起きると「誤った指導方法」に終わってしまうのでしょうか。

間違っています。

いじめを減らすことも重要ですが、同じ位に教師による暴行を減らすことも重要なはずです。

今回の事件がうやむやに処理されず、司法の場で正しく判断と処分がされることを願います。

怪我をした生徒さんの傷が一日も早く癒え、そして今後学校から不利な扱いを受けずに無事卒業できることを心から祈っています。

文部科学省へ

体罰の禁止及び児童生徒理解に基づく指導の徹底について(通知)

学校教育法第11条に規定する児童生徒の懲戒・体罰等に関する参考事例

で体罰をしないように働きかけていることはありがたいです。

ですが、「体罰」ということばを使うことで、暴行が教育の一環であるような誤解を生んでしまっています。それは「いじめ」も同じです。度の過ぎた「体罰」「いじめ」がダメで、度が過ぎていないのであればOKみたいなニュアンスが感じられます。

もっと明確に「体罰」も「いじめ」も暴行だというスタンスを示し、毅然として立ち向かって欲しいと思います。

生徒も教師も手をあげたほうが負け(逮捕)という状態にすれば、「いじめ」も「体罰」も「対教師への暴力行為」も減るのではないでしょうか。

塀の外(学校外)ではその状態が作られているにも関わらず、暴行事件は少なくありません。ということは、学校内は塀の外よりも危険な場所になっている可能性があるんです。日々他の生徒や教師による暴行に怯えて過ごしている生徒もいるはずです。最低でも塀の外よりも安全な場所にして頂きたいですし、できれば安心して生徒が通えて、安心して勉強やスポーツに専念でき、保護者もまた安心して子どもを送り出すことができる、学校をそんな場所にしてください。お願いします。

 - 学校等, 安全, 小中高, 生活, 育児

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