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教師が生徒に暴行で10日間の怪我 愛知県瀬戸市立中学校

      2019/06/12

いつまで経っても教師の暴行事件は「体罰」と言われ、事件化されません。隠蔽され、どこかからリークして、メディアが嗅ぎつけると教育委員会が謝罪して、「教師の処分を検討します」「再発防止に努めます」と言って終わり。一方生徒が教師の胸ぐらを掴めば即暴行扱いで警察介入。なんとかならないのでしょうか。

愛知県瀬戸市の中学校で体罰で生徒が10日間の怪我

どこの中学かは依然不明です。「瀬戸市立南山中学校」という名前が検索で引っかかりますが、2chで「俺、南山中学のOBだけど、やっぱウチの学校で起きたの?」という書き込みがあっただけ。この教師が別の学校で暴行事件を起こし、異動してきたという書き込みもありますが、それも確証はありません。

そもそもこの事件は、どこかから情報を入手した朝日新聞社が瀬戸市教育委員会に取材したところ、愛知県瀬戸市立中学校の40代の男性教諭が2年生の男子生徒に対して頬を平手で殴るなどの暴行を加え、口の中を切るなど10日間の怪我を負わせ、生徒と保護者に謝罪をしていたことが明らかになりました。

事件化しないだけではなく、事実を隠蔽する学校と教育委員会に納得がいかない関係者が朝日新聞社に事案を持ち込んだのだろうと思いますが、その人の勇気も、そして動いてくれた朝日新聞社にも敬服します。

瀬戸市教育委員会によると、

  • 事件発生日:9月28日
  • 経緯:体育の授業への出席を渋った男子生徒に対して、教諭が無理に靴を履かせようとしたところ、生徒がそれを拒んだため、カッとなって殴ってしまった。

という低レベルなもの。そこに教育も愛もありません。カッとなって、教師という立場も、法治国家に生きる一人の人間としての立場も忘れて平手打ち。

低レベルかどうかに関わらず、体罰は紛れもない暴行であり、許されるべきものではありませんが、

靴を履かせようとしたら拒んだのでカッとなって殴った

って子供のセリフ。しかもダメなこども。呆れます。

警察沙汰にされなかったことを感謝して、自ら教師を辞めることを強くお勧めします。

少なくとも他に3人の生徒に対して暴行の事実

瀬戸市教育委員会の調べで、この教師が他にも少なくとも3人の生徒に対して体罰という暴行を加えていたことが分かっており、その報告を受けた愛知県教育委員会が処分を検討しているそうです。

瀬戸市教育委員会としては、

「詳しく調査を進め、再発防止に向けて教員研修を徹底したい。」

としています。

カッとなって口の中が切れて10日間の怪我を負う程に平手打ちをするような人物は、他でもちょっとしたことで体罰という名の暴行を繰り返してきたでしょうから、被害者は4人で済まないでしょう。

教育委員会は

「生徒を動揺させないために」

という魔法の言葉をもって、しっかりとした調査をしない傾向があるように感じますが、徹底した調査を行い、この教諭はもちろん、事件のあった学校における体罰の実態を明らかにして欲しいと思います。

教員研修を徹底したところで問題は解決しません

「再発防止に向けて教員研修を徹底したい。」

とは、事件・事故を起こした学校や教育委員会がよく使う言い草ですが、事故はともかく、教員研修を徹底したところで事件が減るとは思えません。

体罰が暴行であるという事実を知らない教諭は存在していません。それでも、暴行を繰り返すのは、

  • 感情をコントロールできない
  • 法律・モラルを軽んじている

など、教諭の根本的な資質に問題があるわけで、研修程度で変えることはできません。

変えるには、

  • 治療
  • 教師用「感化院」

が必要になるでしょう。

ですが、本人が自分のことを異常だと思っていないのに治療を受けさせることはできず、そして外見から内面の問題がわからないため、教師用の感化院にぶち込むこともできません。(そもそも存在してませんし。)

問題のある教諭の「問題のある部分」を変えられたら一番ですが、変えることが難しいとすれば、後は

  • 評価を下げられるかも知れない
  • 職を失うかも知れない
  • 逮捕されるかも知れない

という恐怖でコントロールするしかないのではないでしょうか。

恐怖でコントロールすることの是非に関する議論はあると思いますが、こども達は常に教諭からの恐怖でコントロール(もちろんそれだけではないですけど)されている訳ですから、教諭が同じような恐怖で教育委員会にコントロールされても問題ないと思います。

とは言え、教育委員会を経た後に現場に戻るかも知れない(というか戻る予定の)教育委員が、現場の教諭に対して厳しい対応ができない可能性も高いため、根本的な制度の見直しも必要なのかも知れません。

教諭がボディカメラを装着してはどうでしょう?プライバシーに配慮をしたうえで運用するのであれば、生徒の安全が確保されることにも繋がるため、保護者の理解は得られるかも知れませんが、暴行(体罰)の他にも、

  • セクハラ
  • パワハラ
  • アカハラ
  • サボり

等、様々な問題が表に出るのを恐れるダメな教諭の激しい抵抗にあって実現は不可能でしょうね。

僕達の学生時代よりも暴行(体罰)は減ったようにも思いますが、それでも常に存在し続けるこの問題。いつの日か解決することを祈っています。

 - 学校等, 小中高, 生活, 育児

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