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千葉県の海でもサメ目撃情報

      2019/06/13

8月12日、千葉県の一宮町沖合でサーファー3人が沿岸約50メートル辺りでサメらしきものを目撃したとして、いすみ市の大原海水浴場と太東海水浴場を遊泳禁止にしました。

遊泳禁止はいつまで

12日に遊泳禁止、13日も遊泳禁止でしたが、その後目撃情報がない為、13日正午から「遊泳注意」に切り替え、腰ぐらいの深さまでは海水浴ができるようになりました。

海水浴場の対応

監視員を増員して、ジェットスキーによる監視も強化します。

本当にサメだったのでしょうか

サーファー達は本当に何かを見たのだと思いますが、サメではなかった可能性もゼロではありません。サメに注意するように言われて神経質になっているところに似たものを見るとサメだと誤認してしまう恐れがあります。

僕も一度ジェットスキーを借りて100m位沖に出たところ、突然黒い背びれが浮かびあがって近づいてきました。サメがいる地域ではあったのですが、沿岸には出ないと言われて安心していましたが、あの背びれを見たら一瞬にして心臓はバクバクです。足をジェットスキーの上にあげて、息を潜めて離れるのを待ちました。その瞬間背びれが動いて水面からにゅっと頭部が出てきました。なんとイルカでした。野生のイルカを間近で見たのは嬉しかったのですが、腰が抜けたようになって暫くジェットスキーの上で動けませんでした。その海は世界中からダイバーが集まるような澄んだ場所でしたが、それでもさざ波がある時に海面近くから見ると水中にいるイルカとサメの区別はつきにくいと思います。(船やヘリコプターの上からなら分かると思います)

もし千葉県で見られたものがサメだとしたら

千葉県や茨城県の沖合で黒潮と親潮が出合い、海洋資源が豊富な場所です。イワシやサンマなどが多く獲れる場所です。

気象庁の海流と海水温のデータを見ると、2013年・2014年よりも明らかに海水温が高く、また黒潮が岸近くに曲がって流れています。このことからイワシやサンマなどの魚群の動きが例年と異なっている可能性が十分あります。イワシやサンマの群れが例年よりも岸近くを通るため、それを追うサメも岸に近づいてしまっている可能性が高いです。

気象庁 日別海流

しかし、東日本大震災が発生する直前の2011年3月4日、イルカ約50頭が茨城県鹿嶋市の海岸に打ち上げられ、地震とイルカとの関連性を心配する方は今回のサメの出現が地震の前兆でないかと言われています。そんな折、8月6日の夕方、茨城県北部を震源とするマグニチュード5.2の地震が発生しました。茨城県や千葉県などで震度4が観測され、茨城県でのサメの目撃はやはり前兆だったのかと言われています。

サメが地震の前兆で岸に近づいた可能性も否定はできません。ですが、茨城県の場合は明らかに魚群を追っていましたので、今回は海流の変化によって岸近くを通った魚群を追ってサメも近づいてしまったのでしょう。茨城県の沖は地震が起き易い場所ですので、今回の地震はちょうどタイミングが合ってしまったのではないかと思います。

ただ、今回の地震が巨大地震の前兆である可能性も否定はできませんので、サメの出現とは関係なく、今回の地震に続く地震には注意が必要です。

サメの出現が地震の予兆であっても無くても地震には常に警戒しましょう

日本に住む以上は常に地震への警戒が必要ですので、今回のようにサメの出現などの機会を使って地震を改めて警戒することは悪いことではないと思います。

 サメにも警戒しましょう

サメが目撃された海岸が増えています。茨城から鹿児島までの間はどこでサメが出てもおかしくありません。未だ目撃情報がないエリアでも遊泳する時にはサメに注意しましょう。

サメに注意すると言っても太陽の光を乱反射する中でサメを発見するのは至難の業です。できれば偏光レンズのサングラスか、マリンスポーツ用のゴーグルを着用してサメに注意を払ってください。

海に入っている時に背後や下から近づくサメに気付くことはできません。何とかサメを避ける方法はないものでしょうか。

実は、ある特定の電子波形がサメの鼻先にあるロレンチニ器官とよばれる感覚器官を刺激することでサメが忌避するという研究結果があり、それを使ったサメの忌避装置も販売されています。「KwaZulu-Natal Sharks Board Maritime Centre of Excellence (KZNSB)」というアフリカの団体が開発したサメ忌避の技術を使った装置になります。この技術はサメ避けのケーブル「SHARK REPELLENT CABLE」に活かされていますが、日本では余り馴染みがなく、効果も良く分かっていません。一部のダイビングショップで輸入販売されていますので、ダイビングをされる方は一度確認してみてはいかがでしょうか。

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