サメ出現 茨城県で遊泳禁止が相次ぐ
2019/06/13
茨城県鉾田市沿岸でサメ2匹が確認されたことを受けて、県内では遊泳禁止措置が取られています。大きなものは4mあり、種類は不明ですが人を襲う恐れがあるメジロザメではないかと言われています。観光への影響が心配されています。
魚の群れを追って海岸に近づいた模様
上空からの映像では魚の群れを追って泳ぐ姿が見られました。魚の群れが岸から遠ざかれば、それを追ってサメも岸から遠ざかってくれるでしょうから、それを待つしかありません。
過去にもサメ騒動が相次いだ年があります
2001年には鳥取県白兎海岸で人を襲う恐れのあるシュモクザメが見付かり、長い間遊泳禁止になりました。2005年にも多数のシュモクザメが出現し、同じように遊泳禁止が続きました。
忘れがちな現実
サメなんて遠い存在だと思ってしまいますが、実は日本の周辺の海には普通に生息しています。ただ、海水浴場のような浅瀬に用事がないので近づかないだけで、用事があれば近づきます。海流・潮流の変化や餌となる魚の量や分布、生態系の変化などなど。様々な要因が絡んでいると思いますが、条件が合ってしまうと海水浴場に近づいてしまいます。
また、今回のように数匹で近づき、それが早い段階で気付かれると騒動になり、遊泳禁止となる訳ですが、単独行動で海水浴場に近づくサメもいるはずで、気付かれる前にひとに襲い掛かる可能性も充分になります。
実際サメによる死傷事故は起きています。
サーファーが襲われるのはアザラシなどと見間違えただけと言われるけれど
「サメは人を襲いません」「サーファーを襲うのは、パドリングする姿がアザラシなどの海獣に見えてしまうから」と言われますが、日本でサメに襲われて亡くなった方はサーファーばかりではありません。素潜り、作業、海水浴など、パターン化することはできず、海に入る時は常に注意をする必要があります。
イノシシもクマもひとを好んでは襲いません。クマには熊鈴が有効で、ひとの気配を感じれば自分で逃げてくれます。イノシシも同じです。でも、襲われて死ぬことがあります。
水中で人間は非常に無防備で無力です。暑い時に海で遊ぶのは気持ちいいです。でも、常に山でイノシシやクマに襲われる以上のリスクが潜んでいることを意識した上で遊ぶ必要があります。まだまだ夏は続きますが、注目されている茨城県周辺だけではなく、どこの地域の海に行かれる方も「日本の海にはサメがいる」ことを忘れず、注意して楽しんでくださいね。
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