同級生を殴って意識不明にした小4男児を児童相談所通告
2019/06/12
同級生を殴った小4男児を児童相談所通告
4月14日、東京都の足立区立青井小学校で4年生の男児2人が喧嘩となり、1人が意識不明となった事件で、警視庁少年事件課が加害男児を児童相談所に通告を行いました。
この通告を受け、児童相談所は男児の周辺を調査した上で、児童福祉法に基いて
- 児童自立支援施設への入所
- 家裁送致
などの措置が決められることになります。
事件が起きたのは14日の午後、掃除の時間でした。
男児2人が雑巾の投げ合いをしていたところ、エキサイトして喧嘩に発展、加害児童が被害児童の背中や腹を殴る蹴るしたほか、頭を叩いたそうです。
「グーやパーでおなかを殴って、背中や頭をたたいた。」
- グーやパー
- おなか
- たたいた
という言葉に惑わされそうになりますが、明らかな暴行です。
しかも、腹を蹴った事実もあるようです。
暴行を受けた児童は床に倒れ、意識不明となり病院へ搬送されました。
一部では、加害児童は
- 相撲をしていた
- 身長170センチ
という情報もありましたが、真偽は不明です。
以前からいじめがあったとする情報もありますが、そちらも不明です。
ただ、単純な喧嘩から発展したとしたとしても、
- 頭部や腹部をグーで殴る
- 頭部や腹部を蹴る
というのは、少し普通ではありません。
小学生であっても、喧嘩の時には
- 眼
- 頭
- 腹
への攻撃を本能的に避けています。
それを相手に意識不明になるほどのケガを負わせるとは、中途半端な格闘技(相撲を含む)経験があったのかも知れません。(※中途半端ではない格闘技経験者は、喧嘩では絶対に格闘技を使わないようにしっかりと教えられます)
被害者となったお子さんが一日も早く快復されることをお祈りしています。
掃除の時間は危険がいっぱい
「なぜ教師がそばにいなかったのか」
「誰も教師に報告しなかったのはおかしい」
という声もネット上に見られます。
また、4年生の児童数が58人と異常に少ないのは何か問題があるはずだとも書いている人がいます。
ですが、足立区立青井小学校は全校生徒355名と一学年2クラスの学校ですので、4年生の58名というのは普通です。
ただ、一学年の担任教師数が2名ですから、1学年4クラスも5クラスもあるような学校とは先生の数が違います。
掃除の時間は、自分の教室に加えて、トイレ・図工室・理科室・音楽室・コンピューター室・体育館・校庭などを分担して掃除しなければなりませんので、教師がどれほど頑張って見回りをしても空白の場所が生じてしまいます。
- いじめ
- 喧嘩
- 悪ふざけ
はそんな空白の場所で往々にして生じます。
うちの子の学校ではいじめの多くが掃除の時間に先生不在となった教室や音楽室・理科室やトイレなどで行われていると聞きますし、自分が学生だった大昔でもそんな感じだったと記憶しています。
僕が小学生ころ、先生がいない時にふざけて窓拭きをしていたクラスメートが2階から転落し、骨折する事故が起きました。掃除の時間に病院へ担ぎこまれるようなケガをしたケースは、僕の記憶の中でも1件や2件ではありません。
また、いきなりヒートアップする喧嘩の場合、周りの児童・生徒達は「やめなよー」と言うのが精一杯で、なかなかケガを負うような事態に発展する前に先生を呼びに行くようなことはないと思います。(小学生なんかは、仲良くじゃれていたのが、一瞬で喧嘩に発展することがよくあります。)
ですから、
掃除の時間には教師不在の危険な場所・時間が生まれてしまう
という事実を認識した上で、どうするべきなのかを考えた方がいいと思います。
どれほど先生が頑張ったところでゼロにすることはできませんので、リスクを無くすよりも、リスクへの対策をどうするべきなのかを考えるべきです。
今回、足立区立青井小学校で起きた事件は、過去にもこの2人の生徒の間で喧嘩があったとされ、警察も慎重に経緯を捜査しているところです。
学校もその認識があったようですが、だとすれば、事前にしっかりと対応をしていなかったことが悔やまれます。
ただ、少年法で守られず、刑法で厳しく規制され、暴行をすれば処罰されることを理解している大人達が日々事件を起こし、逮捕されたりしている訳ですから、こどもに「するな」と言っても起きてしまうのは仕方がないことなのかも知れません。
暴行事件を起こした場合にどうなるのか(児童自立支援施設への入所・家裁送致など)を小学校の道徳の時間で教えたりする必要もあるのかも知れません。
昔は、親や先生の鉄拳制裁や羞恥罰(貼り紙をされて立たされるなど)への恐怖心がワルガキ(※自戒の念を込めて)を自制させていた部分が大いにあると思いますが、体罰や虐待が問題となっている現在はそういう訳には行きませんので、ドライ過ぎるのかも知れませんが、法的な処分に対する恐怖心をこどもの頃から養う必要もあるのかも知れません。
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