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象牙の印鑑にNOと言いませんか

      2019/06/12

象牙の印鑑を使うことで象が死んでいます

今の若い人の間には象牙信仰はありません。

でも、成人した時などに

「一生ものだから」

と言って親から象牙製の実印をプレゼントされたりした人も少なくないのではないでしょうか。

そんな象牙需要が根強く残ってしまっているために、象の密漁が絶えません。(※日本だけの責任でもありませんが、日本が象牙の最大の需要国の一つであるのは間違いありません。)

これからは

象牙の印鑑を希望しない

から、

象牙の印鑑にNOと言う

に変わることはできれば、少しずつでも象の密漁を減らせる可能性があります。

マンモスの牙でも同じことです

マンモスは既に絶滅した動物です。

マンモス

その牙は象牙の代替品として高価で取り引きがされるようになってからは、ロシアの永久凍土が掘り荒らされています。

学術上貴重な凍ったマンモスも掘り出され、牙だけが持ち去られ、残りの部分が放置されるため、動物に食い荒らされたり、腐敗したりして標本としての価値がほとんどゼロになってしまいます。

地球温暖化によって永久凍土が永久凍土ではなくなり、夏季には柔らかくなることから盗掘が簡単になったこともあり、今後もマンモスの牙が市場に出回ることでしょう。

ですが、マンモスの牙の供給量を超える象牙の需要があれば、象の密漁が止まることはありません。

仮にマンモスの牙の供給量が象牙の需要を超えたとしても、残念ながら象の牙の供給が止まることはありません。

価格が崩れることで、数で利益を確保しようと更に多くの象が殺されることになりかねません。

一番大切なのは、

象牙製品にNOと言う(Say “NO” to ivory products)

ことです。

代替品でごまかすことよりも、需要が無くなることが重要です。

印鑑1本はわずかな象牙かも知れませんが、その1本のために象が1頭死んでいることを忘れてはいけません。

柘植の印鑑を作りませんか

柘植の木は何十年もかけて育つため、乱伐によって失われる恐れがあります。

ですが、植林によって印鑑に適した密度の高い品種の柘植を育て、印鑑を作っているところもあります。

  • グリーン購入法適合
  • GPN対応

している柘植の印鑑を買うことで、柘植の森を守りながら、象を救うことにも繋がります。

また、木目のしっかり詰まった柘植は年数の経過と共にアメ色に変化して大変美しいだけではなく、大変強い素材でもあります。

柘植と言えば櫛(くし)が有名ですが、

つげ櫛 解櫛4寸 辻忠商店(Amazon.com)

是非柘植の印鑑も試してみてください。

手にしっとりと馴染む感触は最高ですよ。(以前の職場の法人印鑑が柘植でした。)

 

 

グリーン購入法適合印材ですし、特上の薩摩本柘(薩摩で育った日本製の柘植材です)を使用していますので、所有する喜びも満たしてくれます。

Say “NO” to Ivory products, Say “YES” to Tsuge products !

最近はチタン製の印鑑も人気です

チタンは非常に硬い金属で、加工が難しいとされていましたが、最近は加工技術が上がってチタン製の印鑑もメジャーになってきました。

柘植のように経年変化を楽しむことはできませんが、印影の変わらなさ度合いはピカイチです。

しかも、柘植の印鑑は工芸品に近いですが、チタン製の印鑑はほぼ工業製品ですから価格が非常に手頃になってきています。

実印に使用してもいいですし、普段使いの印鑑にしてもいいと思います。

 

 

この他にも貴石(水晶・瑪瑙・翡翠)製の印鑑やアクリルやラクトといった印鑑もありますが、衝撃で欠けたり、熱で変形したりする弱さがあるので注意が必要です。

色々考えると、普段使いにはチタン製の印鑑、実印など重要な印鑑には薩摩本柘などのブランド柘植の印鑑を選ぶのがいいかも知れません。

どうしても印鑑にステータス性が必要だという方には金印がお薦め

チタン製の印鑑は柘植と比べても価格がこなれてしまった(いいことなんですけど)ため、ちょっと印鑑にステータスを持たせたい方には不満かも知れません。

そんな方には究極の印鑑、金印は如何でしょうか。

漢委奴国王印

金印というとどうしてもこれが浮かんでしまいますが、普通の形の印鑑を作ることが可能です。

K18金製印鑑・印相体(13.5mm)
価格:1836000円(税込、送料別)

 

 

メッキじゃないんです。

K18の無垢。

印鑑とは思えない135g!! ※柘植なら約8g

押す度に所有する喜びを感じられるはず。

純銀製の印鑑もあります。

 

 

こちらは90g。

それでも柘植の10倍の重量感。

925でも酸化が気になりますが、それを磨いて愉しみたい。

これなら手が届きそうで、いつか買いたいです。

印鑑選びは、象牙やマンモスから金や銀、または柘植の産地などで選ぶ時代になることを祈っています。

できることなら、印鑑からサイン(署名)の時代になってくれると一番いいんですけどね。

それも密かに祈ってます。

 - 動物, 家事, 生活, 職場

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