蚊にもポイズンリムーバーが効くはず
2019/06/12
蚊が増えてきました。
うちの子は蚊刺過敏症(ぶんしかびんしょう)らしく、ハチに刺されたみたいに大きく腫れてしまうので、真剣に蚊対策をしなければなりません。
蚊にもポイズンリムーバー
蚊の痒みを取るには、
- 爪で×印を付ける
- 刺された直後に水で洗い流す
- 熱いお湯で洗う
- ムヒアルファEXなどの抗ヒスタミン作用のあるステロイド外用剤(塗り薬)を塗る
など、色々な方法があります。
4以外はいわゆる民間療法ですが、1はともかく、2や3は効果があったという体験談もあります。
蚊の痒みの原因は、吸血するために人体に注入する唾液に対するアレルギー反応が原因。
その唾液には、
- 刺す時の痛みを宿主にさとられないための麻酔成分
- 吸った血液が蚊の体内で凝固しないようにするための抗凝固作用成分
が含まれており、それらはタンパク質などの生理活性物質だと考えられています。
唾液の成分について詳しく書かれた資料が殆ど無く、ネット上で見られる記載も正確性が不明です。
- プトレシン
- スペルミン
- スペルミジン
- ヒスタミン
と書かれたものが複数箇所見られますが、出典が不明で、科学的に正しい記載なのかは分かりません。
特にヒスタミンはハチやムカデの毒にも含まれる炎症を引き起こす物質ではありますが、蚊の唾液に含まれるかどうかは微妙です。
蚊に刺されても全く赤くならない、痒くならない人がいることからしても、蚊の唾液には炎症を起こすヒスタミンは含まれず、刺された人の中で蚊の唾液にアレルギー反応を起こす人の体内で生成されていると考えた方が無難な気がします。
とにかく、なんだかは良く分からないものの、
- 刺す時の痛みを宿主にさとられないための麻酔成分
- 吸った血液が蚊の体内で凝固しないようにするための抗凝固作用成分
が蚊の唾液には含まれ、この中に含まれるタンパク質にアレルギー反応を起こして、腫れたり、痒くなったりすることは間違いなさそうです。
だとすれば、「蚊に刺された!」と気付いた瞬間にポイズンリムーバーで蚊の唾液を吸い出してしまえば、それだけアレルギー反応が起きるのを抑えることができる可能性があり、痒みも抑えられるかも知れません。
- 水で唾液の成分を洗い流す
- 熱い湯で洗うことでタンパク質を分解する
方法も効果がありそうな気がしますが、
- 蚊は皮膚の中に唾液を注入しているため、洗っても皮膚内に入った唾液の殆どは流れない
- 唾液中のタンパク質を高温に晒すことで壊しながらも、火傷を起こさないレベルを保つことは困難
という理由から誰にでも実施できて、しかも効果があるという訳ではなさそうです。
水やお湯の刺激で痒みを感じにくくなる、またはプラセボ効果のせいではないかと思います。
となると、4の
ムヒアルファEXなどの抗ヒスタミン作用のあるステロイド外用剤(塗り薬)を塗る
か、または
ポイズンリムーバーで蚊の唾液を吸い出してしまう
が有効な方法のようです。
ただ、血液に乗って広がってしまった後では余り意味が無いかも知れません。
なので、
蚊に刺されたと気付いた瞬間~ぷくっと赤くなって腫れるまでの間
で無ければポイズンリムーバーも効果はないと考えられます。
赤くなって腫れる、強い痒みを感じる頃には蚊の唾液は血液にのって広がってしまっているため、アレルギー反応で生成されたヒスタミンを抑え、炎症を抑える
ムヒアルファEXなどの抗ヒスタミン作用のあるステロイド外用剤(塗り薬)を塗る
しか方法が無いかも知れません。
うちの子のようにハチに刺されたように大きく腫れる、または周囲に蕁麻疹が出たなどの重いアレルギー反応が起きた場合は、内服薬を飲む必要がある場合もありますので、病院へ行くようにした方が安全です。
蚊を叩いて潰すのは逆効果
血を吸っている蚊をバチンと叩いて、手の平に潰れた蚊を見るとすっきりした気はしますが、実は痒みを抑えるという点では逆効果です。
ポイズンリムーバーで唾液を吸い出すのとは全く逆に
潰すことで蚊の中の唾液を含む体液を皮膚の中に注入してしまう
恐れがあります。
蚊が血を吸っているのを見つけたら、バチンとしたい気持ちを押さえて、蚊を指で弾くなどして、
出来る限り早くポイズンリムーバーで唾液を吸い出す
か、または
ムヒアルファEXなどの抗ヒスタミン作用のあるステロイド外用剤(塗り薬)を塗る
のがいいでしょう。
アウトドア用に購入したポイズンリムーバーが使う機会がなくタンスの肥やしになっている場合は、ぜひこの夏に蚊の痒み止めに試してみてください。
僕も今度こどもが蚊に刺された時に実験してみます。
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