とうとう豚の生レバー提供禁止

5月27日、豚の生レバーの提供禁止が決定しました。6月中旬から、豚のレバーを提供する時は63℃で30分以上の加熱をしなければならず、違反した場合は2年以下の懲役または200万円以下の罰金とのこと。

豚のレバーはなぜ生がダメなのか

豚は生で食べてはいけない肉なんですよね。サルモネラ菌やカンピロバクターなどによって食中毒を起こす危険性があるそうです。詳しいことは知りませんでしたが、どこで聞いたか「豚は生で食べたらダメ」ということだけは一応知ってました。

また豚の生肉はE型肝炎ウイルスに感染するリスクもあると言われています。食中毒よりもはるかに怖いです。

馬肉の生食は大丈夫？

馬肉は

衛生基準に適合した「生食用加工施設」で処理された加工品であれば細菌による食中毒の心配はない

参照　Wikipedia

だそうなので安心しました。馬は好きなので可哀想なんですが、馬刺しは好きです。悩みながらも食欲に負けます。

鶏肉の生食は大丈夫？

鶏刺しはあんまりいい感じではないみたいです。流通する鶏肉は基本加熱用だそうです。鶏は牛豚と比較すると小さいため、内臓の処理過程で消化管内のカンピロバクターが肉に付着してしまい、食中毒を引き起こすことがあるみたいです。

ただ、処理方法によっても変わると思いますので、自家で上手くさばいた場合は問題ない場合もあるでしょうね。

長い付き合いのある信頼できるお店なら食べますが、付き合いが長くないお店の鶏刺しは今後は保留にします。

鹿は？

今ジビエが熱いんですけど、生食は絶対ダメです。E型肝炎の感染源となる危険性があるので、加熱調理が必須です。

また、住肉胞子虫による食中毒の可能性もあるそうなので、やっぱり加熱調理するしかありません。もう「住肉胞子虫」という字面だけでKOされました。因みに馬肉も住肉胞子虫がいる可能性があるようですが、生食用に冷凍処理を行って殺しているので大丈夫なようです。「鹿肉も冷凍処理をすれば！」と色めきたったあなた。E型肝炎ウイルスが死なないのでやっぱりダメです。

お恥ずかしいのですが、妻のおじが猟をするのですが、鹿刺しを親戚に振る舞うので困っています。こんなひと、今でも結構いるんじゃないでしょうか。

下痢する位ならいいんですが、食中毒やE型肝炎感染になると命にも関わりますので、やはり避けた方がいいですね。法律もありますし。と言っている僕ですが、先日「レバ刺し」食べました。御呼ばれした席でお店のひとが特別にと言ってこそっと出してくれたのですが、ちょっと生きた心地がしなかったです。「この瞬間にガサ入れがあったらどうしよう」って。加工技術が進歩して、再び安心して食べられる日が早く来て欲しいと願っています。

後書

豚、馬、鶏を調べているときに、ウシにも住肉胞子虫がいる可能性があることを知ってショックを受けました。

• Sarcocystis cruzi
• Sarcocystis hirsuta
• Sarcocystis hominis

3種類いて、このうちSarcocystis cruzi（サルコシスチス・クルーズ肉胞子虫）が牛のサルコシスチス症としては一番重くなるそうです。

生食、怖いかも。