同志社大学の男子学生が塾で暴行
2019/06/12
京都・塾と聞くと、2005年12月に起きて日本の教育業界のみならず日本全土に衝撃を与えた「宇治学習塾小6女児殺害事件」を思い出します。あの事件を起こしたのは同志社大学の学生(事件当時は他の罪で停学中)でしたが、今回も同志社大学の学生による事件です。
「態度が悪かった」と中1の男子生徒を殴る
今回逮捕されたのは、京都府京田辺市三山木上谷浦の同志社大理工学部4回生の男子学生(23)。10月14日午後8時35分頃、京都府木津川市にある学習塾で事件は起きました。
事件が起きたのは、木津川市木津川台の学習塾「ファースト・スタディ木津川校」。
個別指導と集合の2種類の指導スタイルを同じ教室で行っているタイプです。今回の事件は集合の授業中に発生し、暴行被害にあった生徒の他に6名の生徒が同じ部屋にいたそうです。
京都府警木津署の取り調べに対して、男子学生は「態度が悪かった。」「注意しても生徒が私語を続け、腹を立てて殴った。」と
- 顔を数回殴る
- 足で蹴る
などの暴行を加えたことを認めているそうです。暴行を受けた男子生徒は顔に殴られた痕が残るなどの軽い怪我を負いました。軽傷で済んで良かったです。
暴行を受けた男子生徒の母親が京都府警木津署に通報したことで事件は明らかになりました。塾としては、看板に傷が付きますので、出来れば示談にしたかったところでしょうけれど、対応に納得がいかなかったのでしょう。通報は正しい判断だと思います。
繰り返される塾での暴行事件
塾での暴行事件は時々起きています。椅子を投げつけて怪我を負わせるという事件もありました。
学校で教師による暴行(体罰)でさえなくならない中、アルバイトの塾講師による暴行だけがなくなることを期待することは無理があるとは理解しています。
ただ、生徒と対して年齢も変わらないアルバイトの講師から「態度が悪かった」などと街のチンピラのような理由でこどもが暴行を受けるリスクがあるとなると、親としては安心して塾に通わせることができなくなってしまいます。
定期的にこどもを直接教えている講師をチェックしましょう
かなりの数のアルバイト講師が塾業界には存在していて、その中で暴行を行うようなバカが混じってしまう率はそれほど高いものではないのかも知れません。
極々少数のバカのために塾自体を否定することは正しくないと思いますが、それでも自分のこどもの安全は守りたいというのが親心。
そのためには、塾を選ぶ際には経営者・教室長・校長ではなく、実際にどんな講師がこどもを教えているかを常にチェックすることをお勧めします。
個別指導塾では講師の入れ替わりが生徒の入れ替わり以上に激しい場合も
入塾・入校・入室の面談は、経営者・教室長・校長などが行うと思いますが、営業に慣れていますので、なんでもウマイこと言うはずです。時には、講師の調達が出来ていないのに、先ずは契約して、それから既存の講師にキャンパス内などでリクルートさせて講師をかき集めるなんて塾も存在します。(残念なことに結構あるはずです。)
そんな風にかき集められたアルバイト講師の中に問題のある輩が混じっていることがあります。(勿論、教師を志す学生の中にもサイコパスが混じっていることもありますが、適当にかき集められた学生の方がリスクは高めだと思います)
それを全否定はしませんが、会ったこともないような講師にこどもを預けるのはリスクがありますので、こどもを担当してもらう前には必ず担当する講師と会っておくことをお勧めします。
また、期の途中で講師が交代する(個別指導塾では日常茶飯事)ことがありますが、そんな場合も電話一本で了承するのではなく、できれば講師と会っておく方が安全です。
親の目から見て
明らかにおかしい講師
は担当してもらわない方がいいですし、可能であれば塾を替えた方が良い場合もあります。
暴行だけではなく、交際も親からすれば大きな心配事ですので、男子学生に限らず、女子学生についても、親の直感でヤバいと思った時には行動に移しましょう。
アルバイトか社員か、公務員かどうかに関わらず、問題のある人物は一定の割合でどこにでも混じって存在います。
契約時に面談をする経営者・教室長・校長の印象で塾を選んでしまうことはせずに、担当する講師もしっかりと確認した上で塾を決めて、そして通うようになった後でも、定期的に受け持ってくれる講師のことはチェックしましょう。講師が交代になったことすら知らなかったなんてことがないようにしましょう。
全てのこどもが安心して安全に塾に通えますように。
あとがき
木津川市木津川台の学習塾「ファースト・スタディ木津川校」のウェブサイトに、以下のような記載があります。
この質問をされることは学習塾にとっては嫌なはずですが、自らQ&Aに記載しているところに好感が持てます。今回の事件を受けて大きな打撃を受けることと思いますが、生徒さん達へのケアと一層の講師への指導に努められるとことと思います。とは言え、どれほど研修・指導をしても事件を起こす人間は存在します。面接を厳しくしても、適性検査のボーダーラインを上げても、ゼロにはなりません。
ゼロにはなりませんが、ゼロにしようと努力を続けることが重要だと思います。採用面接時だけの「ふるい」だけでは通り抜けてしまう問題人物も日々接しているうちにボロが出ることも少なくありません。
今までも生徒さん達の安全に配慮をされて来たと思いますが、今回の事件を受けて、より一層安全な塾を目指して頂けたらとこどもを塾(別の塾ですが)に通わせる一保護者として願っています。
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