実家が土石流危険地域のど真ん中
2019/06/12
酷い雨でしたが、ようやく少し雲が薄くなってきました。
これ以上の被害が出ないことを祈っています。
ハザードマップで調べると実家は土石流危険地域のど真ん中
「うちは大丈夫」という言葉を信じて、今まで実家のある場所をハザードマップで調べたことがありませんでしたが、今回の豪雨に際して念の為に確認してみました。
すると、実家は土石流危険地域の三角形のど真ん中。
川から離れているので、洪水被害にあったことがないと聞いていますが、どうみても扇状地なので前から気になっていました。
で、調べるとやっぱり危険地域。
今回は豪雨は幸いにも大丈夫でしたが、次回の豪雨に際しては避難場所を指示しようと思います。
是非一度ハザードマップを確認してください
仮におじいさん、おばあさんが
「ここは大丈夫」
と言ってくれても、たかが数十年。
それよりも長いサイクルで大災害が襲う土地ではないという保証はありません。
先人は危険な場所に関するメッセージを地名に残したりしていましたが、最近の開発で聞こえがいい名前に変えられたりして、先人のメッセージが届きにくくなっています。
土砂災害で大きな被害を出した広島県広島市八木町が元は蛇落地悪谷(じゃらくちあしや)というメッセージが込められた地名であったものを、
蛇落地悪谷(じゃらくちあしや)
↓
八木上楽地芦谷(やぎじょうらくちあしや)
↓
八木町(やぎちょう)
と変えられた過去があったことは、広く知られることになりました。
これは遠くの場所で起きた珍しい事例ではなく、同じようなことが今住んでいる場所の近くにもあるかも知れません。
昔の地名は既に知るすべがない場合も少なくありませんが、今はハザードマップで危険レベルを知ることが可能です。
是非ハザードマップを活用ください。
東京都世田谷区にある蛇崩川緑道もハザードマップで見ると洪水警戒地区のど真ん中
東京都世田谷区の下馬辺りに蛇崩川緑地という場所があります。
蛇崩緑道とは昔流れていた蛇崩川を暗渠化して、その上に作った緑道です。
蛇崩という名前の由来は、今は暗渠化(川を地下に通すこと)によって面影はありませんが、昔は川の浸食によって谷も深い川であったことから来ているそうです。大雨の度に、暴れる川の水が谷を侵食し、がけ崩れを起こす様を
- 大蛇が暴れて崖を崩す
- 崖から大蛇が出てくる
などと表現し、蛇崩川という名称のでしょう。
そんな蛇崩川ですが、暗渠化して、川自体の反乱を抑え込むことができるようになった今でも、谷となった地形に排出しきれない水が溜まり、水害を引き起こす恐れがあります。
下は世田谷区のハザードマップ分割版4からの画像ですが、昔蛇崩川がどこにあったか想像ができます。
今はかろうじて「蛇崩川緑道」として名残がありますが、痕跡すら消えてしまっている場所も少なくありません。
是非ハザードマップを確認して、家の周囲にあるリスクを知ってください。
東京国立博物館には古地図のアーカイブがあります。
住んでいる地域の古地図とハザードマップを照らし合わせてみて、先人のメッセージに思いをはせることは、こどもの防災意識を高める良い機会になると思います。
夏休みの自由研究にいかがでしょうか。
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