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民間療法 ナメクジの踊り食い

      2019/06/13

喉に効くと言われて、ナメクジを丸飲みする民間療法があるそうですが、最近のナメクジは昔と違う寄生虫がいるのでもうダメですね。田舎に帰省した時に薦められても断ってくださいね。寄生されます。

ナメクジの寄生虫 広東住血線虫

ナメクジだけではなく、ネズミやマイマイ(アフリカマイマイなど)にも寄生しています。日本では沖縄に多いのですが、最近は各地の港湾周辺を始め、各所で確認されています。

主に口からひとの体内に幼虫が侵入すると、胃壁や腸壁から血液やリンパ液により全身に回ります。その後、中枢神経に移動し、脳や脊髄の血管や髄液の中に寄生し、その結果、出血、肉芽腫形成、好酸球性脳脊髄膜炎などを引き起こし、最悪は死に至るそうです。日本では平成12年に沖縄で7歳の女の子が亡くなったのが最初の死亡例だそうです。

広東住血線虫の感染ルート

中間宿主は、主にアフリカマイマイやナメクジになります。また、それを捕食するアジアヒキガエルなどのカエルや淡水産のエビ、リンゴガイ(ジャンボタニシ)なども感染源になる恐れがあります。沖縄では特に注意が必要です。

沖縄以外でも、ナメクジはもちろん、近種であるカタツムリ、タニシ、カエルを食べることは極力止めましょう。最近カエルが見直されていますが、十分に加熱処理されたもの以外は絶対に止めましょう。

またナメクジやカタツムリが移動した後の粘液に広東住血線虫が含まれる恐れがあるため、ナメクジがいた野菜はその部分を避けるか、十分に洗ってから食べるようにしましょう。

こどもの行動に要注意

こどもはカタツムリが大好きです。勢い余ってナメクジまで好きな子もいます。(ナメクジはカタツムリの殻が退化しただけですから、気持ちも分からないでもないです。でも、殻がないだけで、こうも見た目が違うとは不思議なものです。)

カタツムリやナメクジを触ったら、必ず手を洗うようにこどもと約束しておきましょう。また、指や手のひらに傷がある時は、決してカタツムリやナメクジを触らないようにも教えてあげてください。

おとながナメクジを駆除する時も、「俺は触れる!」という猛者もできるだけ素手では触らず、ピンセットや割り箸でつまんで駆除した方が安全安心ですよ。

 

 - ペット, 健康, 生活, 病原菌, 育児

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