「目糞鼻糞を笑う」と耳糞歯糞が笑う

汚くてすみません。

目糞鼻糞を笑う（めくそはなくそをわらう）

自分の欠点には気がつかないで、他人の欠点をあざ笑うことのたとえ。また、あざ笑う者も笑われる者も大した違いはないというたとえ。

岩波書店 「広辞苑」

ということなのですが、見た目がだいぶん違うので、それなりに差がありそうなので調べてみたのですが、さすがにこんな馬鹿げたことに関するデータが見付からず。

でも、収穫はありました。

結局どれもかなり不衛生

どれも体の中に入っているので「体の一部」というイメージはありますが、大腸の中の本当の糞と同じで、どれも細菌を含んでいて、とても衛生的なものではないです。概ねどれも黄色ブドウ球菌を始めとする常在細菌の塊みたいなもので、各穴の中にあっても害はありませんが、外に出したらきちんと廃棄して、手を洗っておくのが安心です。（さすがにこれは感染性一般廃棄物ではないでしょうね？）

順位を付けるとすると？

細菌数を調べたところで、細菌の種類が違うので順位を付けることは不可能なのかも知れません。

でも、そこを敢えて順位を付ける（主観だけで）とすると

1. 鼻糞
2. 耳糞
3. 目糞
4. 歯糞

となりますかね。鼻糞は「鼻をほじるんじゃありません」と幼児は誰も言われると思いますが、その時のバッチいイメージです。

耳糞は人によって意見が割れるかも知れませんが、僕は乾燥系で無臭なので、この順位ですが、粘り気がある系は1位に来ると思われる方も多いかも知れませんね。あくまで僕の主観なので2位。

3位は、何となく色が薄いし、目は綺麗そうなので、目糞。

そして、4位は常に口の中にあって飲み込んだりしてしまっている訳なので、汚くては困るからという理由で歯糞。

でも、きっとダントツで細菌数が多くて、不衛生なのは歯糞なんでしょうね。これは何かで読んだことがある気がします。

目糞・鼻糞・耳糞はリゾチーム配合！

目と鼻と耳では細菌の増殖を抑えるために、あのリゾチームが分泌されています。そう「塩化リゾチーム配合」のリゾチームです。このリゾチームは、細菌の細胞膜を加水分解してしまう酵素です。これによって目と鼻と耳は細菌から守られています。各糞には細菌も含まれていますが、リゾチームの作用でウヨウヨという訳でもなさそうです。

で、口の中はどうかというと結局同じで唾液の中にリゾチームが含まれていました。

なので、「目糞・鼻糞・耳糞・歯糞にはリゾチーム配合！」です。

結論

「目糞鼻糞を笑う」という慣用句ですが、「耳糞歯糞を笑う」でも問題がないほど、4者は拮抗した関係でした。リゾチームのお陰で、どれも危険な程不衛生という訳ではないですが、どれも皮膚などと比べれば不衛生という感じです。

こども達は諸々ほじったり、食べてみたり、擦り付けてみたりするのが好きですが、「汚いから」だけではなく

ばい菌がいるから

という理由と

ほじると穴にばい菌が入ってしまうから

という理由も加えて説明をしてあげるとより理解し易いのではないかなと思います。

理解してもしなくても、結局誘惑に負けてしまうでしょうけど。これも成長の過程で通らなければならない道なのでしょうかね。