平成28年（2016年）熊本地震とハザードマップ

昨晩起きた地震では震度7という非常に強い揺れが発生しました。

震度マップはこちら（2016/04/14 21:26頃発生 震度分布 J-RISQ）

熊本地震で被害の大きかった場所はどこか

最終的な被害の実態は今後の調査の結果を待つしかありませんが、現時点でNIED防災科学技術研究所がるリアルタイム地震被害推定システム（暫定版）を用いて推定全壊棟数分布の推定を行いました。

※推定全壊棟数分布（暫定版 SIP 地震被害推定システムによる）はNIED防災科学技術研究所のサイトより

今回の地震は布田川断層帯・日奈久断層帯による直下型地震ではないかと（現時点では）言われています。

布田川断層帯・日奈久断層帯に関する詳しい説明（by 地震調査研究推進本部）

布田川断層帯・日奈久断層帯による地震のハザードマップ

布田川断層帯・日奈久断層帯による地震のハザードマップが熊本市によって作成・提供されていました。

その図から抜粋したものと上を比較するとぴったり一致とはいきませんでした。

想定よりも地震エネルギーが断層帯の上に集中したためかも知れません。

ぴったり一致とまでは行きませんでしたが、ハザードマップに記載された情報は有用だと思います。

地震ハザードマップを防災に活かさない手はないです。

この機会にハザードマップを今一度見て、

• 住んでいる場所の周辺の断層帯と発生する地震
• 被害想定
• 避難場所とそこへのルート（※避難場所が複数ある場合、家族の中で事前に場所を決めることは重要です）

などを家族で話し合ってみてください。

各地のハザードマップ

ハザードマップは地震だけではなく、

• 洪水
• 液状化
• 津波（※海沿いの地域）
• 高潮（※海沿いの地域）

などについてもアップされています。

各自治体のサイトにアップされていると思いますので、そちらにアクセスして頂くか、

国土交通省　ハザードマップポータルサイト

上のサイトから見付けることも可能です。

住民票などを取りにいく用事がある時にハザードマップをもらってきて、自宅に貼っておくとちょっとした時に確認できていいですよ。

我が家では市が配布してくれた防災冊子を活用しています。

防災に関する必要なアクションは東京都作成の

東京防災（東京都作成）

を是非参考にしてみてください。（※紙版は140円ですが、地方での入手にはちょっと手間がかかります）

東京防災とは書かれていますが、東京だけに留まらない普遍的な防災に関する知恵が詰まっています。

家庭だけではなく、学校でもテキストとして使って防災教育をして欲しいです。

誰もが明日は我が身

布田川断層帯・日奈久断層帯による地震は、今後30年間に地震の発生する確率（最大値）が、それぞれ

• 3％以上： 高いグループ
• 0.1％以上－3％未満： やや高いグループ

に分類されていました。

一部で10年ほど前から発生が危険視されていたとネットを賑わせていますが、どこの断層帯も同じだと思います。

誰かが「危険だ」と常に言っています。

そして、実際に危険です。

いつ起きるかが分からないだけで、各地にある活断層は必ず地震を起こします。

今回の大地震で被害を受けられた方が一日も早く普段の生活に戻ることができることを祈るのと同時に、自分たちの防災に対する姿勢を見直す必要があります。

是非この機会を活かしてください。