あんしん あんぜん はりねずみ

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中国における商標登録は急いでください

      2019/06/12

結局「爆買い」はほんの短い期間のブームに終わり、百貨店などは「爆買い」の中国人観光客から国内の女性にターゲットをシフトさせたそうですが、隣国の中国からの観光客が無くなる訳ではなく、今回の騒動で整備された中国語での案内表示や免税カウンターは決して無駄にはならず、今後じわじわと役に立ってくれるのではないかと思います。

中国に販路を拡大するなら先ずは商標登録

現時点で、中国へ輸出がされていない日本製品を探すのは難しいかも知れませんが、それでも隠れた名品は少なからず残っていると思います。

そんな製品を中国で販売しようと思い立ったら、先ずは商標登録をすることをお勧めします。

中国の個人・法人から打診が入り、面談をして話を詰めた後で、実際に契約をする段階になって商標を登録するというケースが少なくないようですが、リスクが大きいです。

信用できる相手で、条件が合って取り引きが開始されるような場合はいいですが、

  • 相手、または社内などの関係者に悪意がある人がいる
  • 商談が決裂した

場合には、商標を中国内で登録されてしまい、今後は別の商標を用いなければ中国内で販売ができなくなってしまうケースが考えられます。「考えられる」と書きましたが、実際に発生しています。

商談を始めてからでは既に遅いかも知れません。

どのタイミングで商標を登録するべきかと言えば、

中国で商売しようと思い立った時

です。

思い立ったが吉日ではないですが、思い立った瞬間に商標登録に着手しなければ、大切な商標が中国市場で使用できなくなってしまう恐れがあります。

ただ、思い立った瞬間に動いたとしても、既に手遅れになってしまっている可能性もありますが。。。

商標の登録は日本国内の業者に依頼する方が安全です(多分)

中国内に確かなルートがある場合は問題ありません。

ただ、中国にしっかりしたルートがなく、「知人・友人」程度のコネしかない場合は、迂闊に頼ると痛い目にあう可能性があります。

友人が香港で中小企業のCEOをしていますが、商標登録の手順をみると結構危なっかしいことをやっています。個人のエージェントに依頼して商標登録の手続きをしてもらっていますが、登録可否は

やってみないと分からない。

的なことを平気で言ってきます。

ただ、友人の会社の場合、本土にもスタッフがいますので、いざとなれば即エージェントに直談判や当局への通報もできますので、ある程度の牽制が効いていると思います。

それが日本から、しかも「友人・知人」を介しての依頼となると、牽制が効かずに、

  • 再申請が必要になったと言われて費用を釣り上げられていく
  • 金を持って逃げられる

などのリスクがあります。

更には、エージェントやその仲間が個人で商標を登録してしまい、商標を高値で売りつけてくる恐れもさえもあります。

ある国内ブランドは商談相手に商標を登録されてしまっています

前出のCEOをしているという友人は香港人なんですが、25年来の付き合いがあり、個人的には信頼しています。

そんな彼の会社が日本の某新興ブランドと中国内での販売について商談を行いましたが、最後の最後で条件が合わずに、破談となりました。それ自体は普通の事なんですが、友人の会社はそのブランドの商標を中国で登録してしまい、現在も所有しています。

「将来必要になるかも知れないから。」

とのこと。

そのブランドとは破談にはなりましたが、将来再び話が出て、取り引きをすることになった際に、悪意のある第三者が商標を取得してしまっている事態を避けるための措置だとは思いますが、少し不安も感じています。

なにせ日本側にはその旨を一切知らせずに、秘密裏に手続きをしていましたので。

今でも日本の某新興ブランド(売上高は約30億円で、有名デパートなどでも取り扱いあります)は、その事実に気付いていないと思います。

このようなケース、きっと他にもあるはず。

満を持して中国への進出が決まったものの、商標を登録しようと思ったら既に登録済、しかもそれは過去の商談相手だったという惨事を招かないためにも、中国への進出が決まったら即、商標を登録してしまった方が安全です。

中国への進出が未だ決まっていないとしても、将来その可能性がある場合は、今この瞬間から動き始めることが一番安全です。それでも既に登録されてしまっている可能性はゼロではありませんが。。。

 - 職場

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