今現在の台風をひまわり8号で見てみませんか

台風12号が過ぎて安堵したばかりですが、早速13号が発生して、その進路が心配です。

ひまわり8号からの画像で現在の台風が見られます

台風13号（MALOU）は、9月7日0時時点で、奄美大島の西北西約120kmの位置にあり、北東へ毎時35kmで進んでいます。中心気圧は1000hPaと未だ強くはなく、中心付近の最大風速も20m/sですが、今後の発達と進路には注意が必要です。

この見慣れた台風の進路予想図ですが、今現在実際にはどんな風に見えるのか、気になりませんか。

そんな方には、静止地球環境観測衛星「ひまわり8号」からのデータがNICT（情報通信研究機構）によって公開されていますので、是非利用してみてください。

ほぼリアルタイムです。

NICT（情報通信研究機構）によるひまわり8号からの情報提供

サイトのURLはこちら：

http://himawari8.nict.go.jp/

画像（スクリーンショット）は下です。今は夜ですので、バンド13の長波長赤外線の画像になっていますが、昼間は可視光線による画像も見られます。

太陽が上がって、太平洋の上を移動して、沈んでいく様をタイムラプスで見られますが、台風を見るという目的を忘れて、思わず時間を忘れて見とれてしまいます。

この画像からすると、未だ1000hPaということもあって、はっきりと分かる台風の目は見えません。ただ、日本の南側には雲が多く、明日から天気が崩れるという予報にも納得です。

とは言え、しっかりと気象学を学んだ訳ではないので、分かるのはこの程度。ひまわり8号の画像を見る資格がないと言われたらそうなのかも知れませんが、禁止されても見てしまいたくなる魅力があります。

2016年11月1日にはひまわり9号が打ち上げられる予定です

ひまわり9号のデータが一般に公開されるかどうかは不明です。友人がJAXA（宇宙航空研究開発機構）で働き始めたこともあって、最近宇宙に関心が出て来たので、打ち上げを今から楽しみにしています。

NICTはSWC宇宙天気情報センターも運営しています

パッと聞いただけでは、お天気センターみたいな感じで、目新しさを感じませんが、

宇宙天気情報センター

です。その字の通り、宇宙の天気を教えてくれるサイト。

今日の宇宙天気情報　　　　　　

活動領域２５８５でＢクラスの小さな活動が発生しましたが、太陽活動は静穏でした。

引き続き今後１日間、太陽活動は静穏な状態が予想されます。

太陽風速度は高速な６５０ｋｍ／ｓ前後から５５０ｋｍ／ｓ前後へ緩やかに下降しましたが、太陽風磁場の南北成分が一時強い南向きの状態となったため、地磁気活動はやや活発でした。

太陽面北半球の西４５度付近を通過中のコロナホールの影響により、今後も地磁気がやや乱れる可能性があります。

引き続き今後１日間、地磁気活動はやや活発な状態が予想されます。

静止軌道の２ＭｅＶ以上の高エネルギー電子フラックスの２４時間フルエンスが、５日１６時（ＵＴ）に非常に高いレベルに達しました。

2016/09/06 15:00　更新

出典：NICT　SWC宇宙天気情報センター

台風とは遠く離れてしまいましたが、地磁気嵐などは人工衛星の運用などに影響を与え、それによってGPS衛星に障害が生じると、私たちの日常生活にも大きな影響が出ることになります。これからは少し気にしてみようと思います。

衛星からの画像や動画をダウンロードすることもできます

データを選択して、欲しい画像や動画をダウンロードすることが可能です。

himawari8 NICT SCIENCE CLOUD

因みに、台風13号が温帯低気圧になり、日本各地に大雨を降らせている現在（13：15）の雲の画像は下のようになっています。

分厚い雲に覆われてしまっていて、日本は殆ど見えません。

引き続き激しい雨に注意が必要です。