知らない人からもらったものは食べません
2019/06/13
宮城県仙台市で睡眠薬などを入れたチョコによる昏睡強盗が起きました。まさに甘い誘惑。犯人は東北薬科大学に通う23歳の女子大生。被害者はクレジットカードの名義から10名と見られています。「妻子がありながら出会い系サイトで若い女性と会っているおやじたちを懲らしめたかった」と供述しているようですが、「お金が欲しくてやった」とも供述しているので、懲らしめたいという理由は後付けなんでしょう。
それにしても、睡眠薬入りのチョコで引っかかるとは、男性の甘党化は進んでいますね。
知らないひとにもらったものは食べない
常々こどもに言い聞かせています。そもそも知らないひとからものをもらってはいけません。
それから、知っている人でもその場では食べないように、とも伝えています。その理由は、
- 毒が入っている可能性がある
- アレルギー物質が入っていて、アナフィラキシーショックを起こす可能性がある
- 食中毒を起こす可能性がある
小さいこどもでも白雪姫の話をすると理解してくれるかもです。
食べ物に関しては非常に無防備です
青酸カリ、ヒ素、タリウム、睡眠薬、色々なものが混入されてきました。食べ物は口に入れるもので、毒や細菌が入っていれば危険なはずですが、普段は危機意識は殆ど持っていません。脅威が見えないからでしょうね。
そんな無防備なところを突いてくるのが犯罪者ですから、できる限りの警戒を怠ってはなりません。とは言え、毒見役を雇ったり、銀の箸を持ち歩いたりすることは出来ず、唯一出来るのが「知らないひとからもらったものは食べない」ことです。
日本だけではなく海外でも注意しましょう
食べ物や飲み物に毒を入れて昏睡強盗をするという手口は珍しくありません。「食べないと失礼」とか「嫌われてしまうかも」とか思ってはいけません。「お腹いっぱい」とか「お酒は飲めないので」などで切り返しましょう。
相手が
- 若い
- イケメン
- 美人
- 老人
- いい人そう
と色眼鏡で見てはいけません。老若男女、見ず知らずの相手には注意しましょう。
万が一、やり取りから「信用できる」と判断した場合でも、
- ホテル
- 自室
- 誰もいないレストランやバー
- 車内
など、密室になる場所では喫食はしないのが安全です。大勢のひとがいる場所や自分もひとりではなく複数でいるような場合でなければ止めましょう。店員や相手の友人・家族が一緒にいても、グルの可能性がありますので、警戒した方が安全です。
出会いは旅の醍醐味ですが、無謀な行為は命取りです。一定のフィルターを通してから、「醍醐」を味わうようにすると安心ですよ。
あとがき
東北薬科大学の女子大生を擁護するつもりはありませんが、「妻子がありながら出会い系サイトで若い女性と会っているおやじたちを懲らしめたかった」には一理あるとも思います。懲らしめる権利は配偶者とこども以外にはありませんが、そもそもリスクをおかしてまですべきことではありません。食べ物や飲み物に気を付けたとしても、怖い兄さんが出てくる可能性もありますし、写真をバラ撒かれて社会的に抹殺されたり、クレジットカードやキャッシュカードをスキミングされて身ぐるみ剥がされたり、色々なリスクがあります。妻子も失い、社会的にも抹殺され、財産も失う恐れがあるところには首を突っ込むべきじゃないのではないでしょうか。これからこんな犯罪はますます増えて行きます。しかも、組織的かつ巧妙になって行きます。今回の事件を教訓に、危ないところに足を踏み入れないようにしたいものです。
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