暴走老人による事故 小4女児が意識不明
2019/06/12
84歳が運転する軽トラが小4をはねる事故
2015年12月13日午後4時頃、愛媛県松山市北条の交差点で、84歳が運転する軽トラと自転車に乗った小4女児が出会い頭で衝突する事故が発生しました。
容疑者は妻と一緒に買い物に行った帰りで、小4女児は友人と一緒に自転車で帰宅するところでした。警察の調べに対して容疑者は、
「ぶつかってから気づいた。」
と供述していることから、交差点進入時に前方不注意があったものと見られています。
これから更にこの手の事故が増えます
12月10日には、茨城県つくば市の交差点で、82歳の男性が運転する軽自動車がトラックと衝突し、その後横断歩道を渡っていたシニアカー(一人乗り電動車両)の78歳の男性をはねて、更に対向車線を走っていたトラックと衝突して止まるという多重事故がありました。この事故では、シニアカーに乗っていた78歳の男性が死亡しています。軽乗用車を運転していた82歳の男性を含む2人が重軽傷を負いました。
最近の高齢者は、非常に行動的で、自動車で色々出掛けます。昔と比べると元気なこともありますが、バスの路線が減り、近所の店も閉店したりで、どうしても自動車を運転せざるを得ない状態になっています。今の状態が、自動車を運転せずに済む方向に変わるとは思えませんので、今後も高齢者による自動車事故は増えていくでしょう。自動車メーカーによる様々なアシスト技術を期待するしかないのかも知れません。
高齢者が運転する自動車の事故に巻き込まれないために
できることは非常に限られていますが、できることはやっておきたいと思っています。
- 右直の場合、予想外の動きに備える(出て来ない思ったら急発進とか)
- 駐車場でエンジンを掛けた車の前後を通らない(縁石を超えて暴走する可能性あり)
- 見通しの悪い交差点は慎重に慎重を重ねて通行する
- 縁石で守られた歩道がない道路の利用を極力避ける
- 高齢運転者標識(枯葉マーク)には警戒(最高レベルの「かも知れない」運転を)
- 家族に高齢者がいる場合、運転の可否を家族が常に見極める
こどもにできる事故回避方法を常々説明していますが、方法だけではなく、縁石で守られた歩道がない道路や事故の多い交差点などは具体的に通らないように言ってもあります。
一時期盛んに作られた地域安全マップですが、最近すっかり聞かなくなりました。各家庭で専用の地域安全マップを制作するのもいい手だと思います。
高齢者による事故は今の日本が直面している社会問題の一つですが、「問題だ」と叫んだところですぐに改善する見込みは薄いです。であれば、自衛するのが一番だと思います。現在十分に注意している人も、より一層注意して高齢者による自動車事故に巻き込まれないようにしましょう。
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