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土用丑の日 世界うなぎジェノサイドデー

      2019/06/13

今日は土用丑の日。近所のスーパーは鮮魚コーナーを半分減らして、臨時のうなぎ売り場にして、大売出しをしています。うなぎはレッドリストに選ばれたままで、さぞかし値段が上がったことだろうと値段を見るとそれ程上がっていませんでした。中国でかば焼きまで加工された輸入されたものが安く入っていると聞きましたが、そのお陰か買い易い価格になっています。今のところ、完全養殖の成功などでうなぎが増える要素がないので、2016年にワシントン条約で輸出入が禁止され、食卓から消えてしまう可能性がますます大きくなっています。

絶滅危惧種でも食べら続けるうなぎ

ニホンウナギだけではなく、中国経由で日本に輸入されていたヨーロッパウナギもIUCNレッドリストの絶滅危惧種に選ばれています。世界のウナギの7割を日本が消費しているため、日本が食べ尽くしたと言っても過言ではありません。

絶滅危惧種だと言われても食べてしまいたくなる魅力がうなぎにはあります。これだけ資源が枯渇していると言われていても、世界中のうなぎが今日に向けて集められ、日本人の胃袋に消えていきます。

環境省のレッドリストでは絶滅危惧IB類

同じ絶滅危惧IB類には、

  • オガサワラオオコウモリ
  • クマタカ
  • ヤンバルテナガコガネ

などがいます。この上は、絶滅危惧IA類となり

  • イリオモテヤマネコ
  • ジュゴン
  • ツシマヤマネコ
  • ラッコ(千島のラッコが知床・根室周辺に出没するみたいです)

と誰でも知っている保護動物になりますので、いかにうなぎがギリギリのところまで来てしまっているかが分かります。クマタカと同じレベルかと思うと、さすがに食べにくいです。

食べる量を減らして、完全養殖実現まで繋ぎたい

僕もうなぎ大好きです。でも、大好きだからこそ土用丑の日にスーパーで買って食べません。何倍も出費は大きくなりますが、鰻屋で食べることにしています。逆をいうとだからこそ年に何度も食べることはできません。寂しいと言えば寂しいですが、遠距離恋愛みたいなもので、食べられた時の感動はとても大きなものになります。

うなぎはハレの日の食べ物として鰻屋などで食べることにして、スーパーで売られているものやファーストフード店などで食べることを止めれば、うなぎの消費量はかなり減らせると思います。全体の消費量を減らしながら、うなぎを食べる食文化を維持しながら、完全養殖実現の日を待つのがベストではないかと思います。

完全に食べるのを止めてしまうと食文化が消えてしまいます。

かと言って、今のまま消費ではなく浪費を続けると、うなぎ資源が枯渇して、スーパーやファーストフード店だけではなく、鰻屋でも食べることができなくなってしまいます。

買うひとがいる限り供給が続いてしまいます。売る側だけを止めることは出来ません。だから、買う側、食べる側が変わるべきだと思います。

 - 動物, 食品

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