シャラポア選手への処分が取り消しか メルドニウム事件
2019/06/12
シャラポア選手などへの処分取り消しの可能性 メルドニウム事件
過去記事
でも書いたメルドニウム事件に続報です。
WADA世界反ドーピング機関によると、メルドニウム(Meldonium)が人体から排出されるまでにかかる時間について正確なデータがないことを理由に、既に処分されたスポーツ選手の処分を取り消し・保留などになる可能性を示唆しました。
現在までに検体からメルドニウムが検出されたのは、マリア・シャラポワ(Maria Sharapova)選手のものを含む172件。
WADA世界反ドーピング機構としては、いつ薬品が摂取されたのかを断定するに足る科学的・医学的な十分なデータを収集できるまでは、確実な事案以外の処分を避けるようです。メルドニウムの検出量が、
- 2016年3月1日より前:1~15マイクログラム
- 2016年3月1日より後:~1マイクログラム
については、処分が保留されそうです。
シャラポア選手の今後のツアー参加とリオ五輪への出場が見えてきました。
ロシアの圧力かも知れません
当初、WADAの態度は非常に硬いものでしたが、急にこのように態度を変更をしたのには水面下で色々あったのではないかと勘ぐってしまいます。
不適切な操作はないと思いますが、
- ロシア
- シャラポアの弁護士
によって、メルドニウムを禁止するに至ったWADA側の落ち度を突いたのではないかと思います。
恐らく他の薬物でも同じような曖昧なものはあると思いますが、ロシアのように一国で数十人が該当してしまうというような事態は今まで無かったためにトラブル無しに運用されてきた可能性があります。
今回の件でWADAはより慎重に追加の際の検証を行うことでしょう。
損害賠償請求はされるのでしょうか?
シャラポア選手に関しては、HEADはスポンサー契約を継続すると表明するなど、神対応を見せましたが、
- ナイキ
- ポルシェ
- タグホイヤー
というビックネームが契約を停止していました。
これでシャラポア選手が復帰すれば、ほぼ確実にスポンサー契約も再開すると思いますが、この数カ月間の遺失利益に関して損害賠償請求がWADAに対してされるのか、気になります。
ツアーにも参加出来ていませんでしたし、名声にも大きく傷が付きました。
年間3000万ドルを稼ぐシャラポア選手の場合、遺失利益と名誉毀損に対する損害賠償請求金額のビッグなものになりそうです。
今後の展開からも目が離せません。
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