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殺人カビ胞子飛散機能付きの除湿器あります

      2019/06/13

除湿器は「乾燥器」とも呼ばれるため、カビとは無縁のイメージがありますが、実際は全く逆で内部やフィルターはカビが増殖し、運転時にその胞子を飛散させます。様々なカビが増殖しますが、中でも以下の3種類には注意が必要です。

  • アスペルギルス
  • トリコスポロン
  • エクソフィアラ

殺人カビの3トップ

アスペルギルス

健康番組で盛んに取り上げられるため、最近はその認知度も少し上がってきましたが、まだまだ知らないひとも多いカビです。アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、アスペルギルス腫、侵襲性アスペルギルス症などを引き起こし、重症化すると死に至る可能性が高いです。

トリコスポロン

夏型の過敏性肺炎(アレルギー性肺炎)を引き起こします。喘息や風邪と間違い易いのですが、ステロイド吸入も風邪薬も効きません。悪化させると呼吸困難に陥ることもあります。他のカビと同様に、帰省などで暫く家を空けて、久しぶりに帰宅した時に咳や発熱が始まった場合は、トリコスポロンなどによる肺炎を疑う必要があります。

エクソフィアラ(エキソフィアラとも)

風呂場などで発生する黒いカビの一種ですが、傷口から入ると黒色真菌症を引き起こし、進行すると感染部分の外科手術が必要になります。このカビを掃除する時は必ず手袋を着用する必要があります。アスペルギルスと並んで2大危険カビに挙げられることが多いカビです。

除湿器内でカビが増殖している場所

フィルター

エアコン同様にフィルターには多くのカビが生息しています。生息するだけではなく、作動中は風に乗せて胞子を部屋中に飛ばします。エアコンと比べて、より湿度が高い場所で使用されるため、より多くのカビが増殖している可能性が高く、危険度はMAXです。

タンク

取り除いた湿度を水として溜めるタンク内ではカビが増殖しています。水を捨てる度に乾燥する機会がありますが、その期間は長くはなく、死滅することはありません。また、乾燥した際に胞子を作り、再び水が入った時に胞子を放出するため、危険度は高いです。

熱交換機

コンプレッサー式の場合は熱交換機がついています。そこに付着した水滴がタンクに溜められる仕組みになっているため、その周辺は常に湿気が高くなっています。ドライ運転機能がある除湿器も多いですが、ドライ機能を使ってもカビを根絶できる訳ではなく、カビは増殖を続けます。

定期的に掃除をしましょう

エアコンのフィルターの掃除は健康番組などでアスペルギルス症などを例に挙げながら推奨していますので、されている家庭も多いと思います。しかし、除湿器のフィルターやタンクの掃除については抜けているのが現実です。

  • フィルター
  • タンク

この2つは定期的に掃除をしましょう。

掃除をする時は、できれば

  • 保護グラス
  • マスク
  • ゴム手袋

を着用して、作業中にカビの胞子を吸い込まないようにしましょう。

熱交換機についても掃除をしたいところですが、これは素人には難しいですし、素人が触った場合はメーカー保証が無効になる場合もありますので、手を出さない方が安全です。フィルターは熱交換機の前に付いているだけですので、熱交換機で増殖したカビが出す胞子を止めることができません。極力カビを増殖させないように、こまめに乾燥モードを使って乾燥させるしかありません。

除湿器の空気は吸い込まない方が無難です

除湿器から吐き出される空気はカビの胞子を含んでいる可能性が高いです。掃除をすれば少なくなりますが、ゼロにならないと思った方がいいです。出来る限り除湿器が作動中は直接その風が人に当たらないような工夫をすると安心です。

リビングルームなどで使用する場合は、プラズマクラスターやナノイーなどが噴出される機種を選ぶと少しは足しになるかも知れません。空気中のウイルスやソファーに付いた菌まで殺すことができるかどうかは分かりませんが、一緒に噴出されるカビ胞子は殺してくれそうです。わが家は何も機能がない除湿器を使っているので、買い替えの際はそのような機能のついた除湿器を選ぼうと思います。(もう10年使っていますので、買い替えは近いです)

 - 健康, 家電, 生活, 病原菌, 育児

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