シマツナソ(モロヘイヤ)の種と茎は有毒です
2019/06/13
シマツナソ(縞綱麻)の種と茎にはストロファンチジン という毒があります。このシマツナソの通称名は「モロヘイヤ」、あのモロヘイヤなんです。
モロヘイヤは有毒です
シマツナソ(縞綱麻)は種と茎にストロファンチジン という強心作用のあるステロイド系の毒があります。摂取すると鬱血性心不全を起こし、最悪の場合は死亡することもあるそうです。
ですが、食用にする葉の部分には毒がありません。シマツナソは正式名で、モロヘイヤはシマツナソのエジプト方言に由来していて、1980年代に日本に紹介された時にこの名前が使われました。ということは、モロヘイヤはシマツナソの食用にできる葉の部分を指しているとも言えるので、その意味では
モロヘイヤは無毒
と言っても間違いではありません。
茎はジュートの原材料です
モロヘイヤ、というよりはシマツナソの茎はジュートの原材料になります。それほどの繊維質を含みますのでとても食べられるものではありません。スーパーなどで販売されているモロヘイヤは葉の部分だけですので、安心して食べられます。
万が一、茎の部分が混入していた場合は調理せずに茎の部分だけ廃棄しましょう。
モロヘイヤを食用する時の注意点
注意すべきは家庭菜園です。絶対に茎の部分や種を食べることがないように、こどもにも説明をしてあげてください。(おじいちゃん、おばあちゃんにも注意が必要かも知れません。)
学校でモロヘイヤを育てる場合も、こどもに種と茎に毒があることを説明してあげてください。大阪府茨木市の公立小学校での瓢箪誤食による集団食中毒のように誤って食用にしてしまうケースも考えられます。家庭でしっかり説明してあげてください。
モロヘイヤは「シマツナソの葉だけ」であることをお忘れなく!
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